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旧八代市 平成 5年 6月定例会−06月16日-04号

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  1. 八代市議会 1993-06-16
    旧八代市 平成 5年 6月定例会−06月16日-04号


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    旧八代市 平成 5年 6月定例会−06月16日-04号旧八代市 平成 5年 6月定例会          ────────────────────               主要目次       1.市長提出案件17件に対する質疑・        一般質問(第3日)        (1)山 本 幸 廣 君………………5        (2)前 田 秀 康 君……………26          ────────────────────       1.市長提出案件17件に対する質疑・        一般質問(第3日)        (1)木 田 哲 次 君………………1          ──────────────────── 平成5年6月八代市議会定例会会議録(第4号) ・平成5年6月16日(水曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第4号)                   平成5年6月16日(水曜日)午前10時開議  第 1 議第34号・平成5年度八代市一般会計補正予算・第1号(質疑)  第 2 議第35号・平成5年度八代市老人保健医療特別会計補正予算・第1号(質
         疑)  第 3 議第36号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 4 議第37号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 5 議第38号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 6 議第39号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 7 議第40号・専決処分の報告及びその承認について(質疑)  第 8 議第41号・市道路線の認定について(質疑)  第 9 議第42号・市道路線の認定について(質疑)  第10 議第43号・市道路線の認定について(質疑)  第11 議第44号・八代市職員退職年金等支給条例等の一部改正について(質疑)  第12 議第45号・八代市職員の退職年金等の年額の改定に関する条例の制定につ      いて(質疑)  第13 議第46号・八代市消防団員等公務災害補償条例の一部改正について(質疑)  第14 議第47号・八代市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の      一部改正について(質疑)  第15 議第48号・八代市市税条例の一部改正について(質疑)  第16 議第49号・八代市住宅新築資金等貸付条例の一部改正について(質疑)  第17 議第50号・八代市契約条例の一部改正について(質疑)  第18 一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事件  1.日程第 1  1.日程第 2  1.日程第 3  1.日程第 4  1.日程第 5  1.日程第 6  1.日程第 7  1.日程第 8  1.日程第 9  1.日程第10  1.日程第11  1.日程第12  1.日程第13  1.日程第14  1.日程第15  1.日程第16  1.日程第17  1.日程第18  一般質問 (1)山本幸廣君 (2)前田秀康君                (3)木田哲次君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(31人)    1番 加 藤 忠 昭 君    2番 松 永 久 彦 君    3番 谷 口 一 男 君    4番 白 石 哲 哉 君    5番 井 上 公 一 君    6番 前 田   慧 君    7番 沢 田 行 雄 君    8番 小 薗 純 一 君    9番 宮 本 安 信 君   10番 松 本 元 善 君   11番 木 田 哲 次 君   12番 中 村 和 美 君   13番 田 方 初 美 君   14番 寺 田 親 晴 君   15番 泉   正 治 君   16番 山 下 総一郎 君   17番 石 本 義 雄 君   18番 山 本 幸 廣 君   19番 友 田 昭 一 君   20番 吉 崎 十四喜 君   21番 栗 原 伸 安 君   22番 上 野 茂 満 君   23番 今 田 智 徳 君   25番 藤 井 次 男 君   26番 桶 本 真一郎 君   27番 田 中 靖 二 君   28番 福 田 富 雄 君   29番 井 山 九洲男 君   30番 副 島 郁 朗 君   31番 浦 川 博 邦 君   32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(1人)   24番 中 村 義 一 君          ──────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名 (1) 長               (2) 収入役  市     長  沖 田 嘉 典 君   収  入  役  萩 本 静 夫 君   助     役  井 村 郁 雄 君  (3) 教育委員会   市長公室長   上 村 正 勝 君   委     員  小 嶋 嘉 郎 君    秘書課長   守 屋  肇 君    教 育 長   水 本 正 和 君   企画開発部長  豊 田 貞 二 君    教育次長    田 川 正 明 君   総務部長    永 江 明 久 君    首席教育審議員兼庶務課長                              福 島  昇 君   財政課長    本 田 精 吾 君  (4) 農業委員会   市民部長    松 村  堅 君   会     長  高 浪 豊 光 君   環境衛生部長  冨 田 弘 晃 君  (5) 選挙管理委員会   商工観光部長  中 村 至 伸 君   委  員  長  曽 佐  嵩 君   農林水産部長  松 下 好 秋 君  (6) 監査委員   建設部長    芋 生 恭 臣 君   委     員  百 崎 素 明 君   福祉事務所長  赤 星 良 輝 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  高 嶋 嗣 雄 君   次     長  松 本 文 雄 君   参     事  中 野  久 君   副  参  事  松 山 俊 哉 君   副  参  事  穂 田 一 行 君   主     任  桑 崎 雅 介 君   主     任  有 田 俊 二 君          ────────────────────             午前10時04分 開議 ○議長(加藤忠昭君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜18 ○議長(加藤忠昭君) 日程第1から日程第17まで、すなわち議第34号から同第50号までの議案17件を一括議題とし、これより本17件に対する質疑、並びに日程第18・一般質問を行います。  それでは、通告に従い順次発言を許します。  山本幸廣君。             (山本幸廣君 登壇。「しっかりやれ」など呼ぶ者あり) ◆山本幸廣君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)  保守系無所属市民クラブの山本でございます。(発言する者あり)本議員は、一農民として、またJAの運営を預かる一理事として日夜農業の将来について思いをはせております。  現在、我が国の農業は、歴史に残るほどの大転換期を迎えているような気がいたします。農は国の本なり──農は国の本なり、という言葉がございます。格言でありますが、その言葉は広大な田園を持つ八代市にも当然当てはまる言葉でございます。将来に向かって農業をどう導くのか、一つ方向を間違えば、国も我が八代も、大きな禍根を残すことになります。(発言する者あり)私たち行政にあずかる者は、この重大な局面にある農業の将来を方向づける責務があり、政策の立案、施策が期待されております。  このような観点から、農業問題についてお尋ねをいたしますので、執行部の明快な御答弁をいただきたいと思います。  質問通告の3番目でありますけども、大変申しわけございませんけども、藤井議員との類似点がありますので、削除させていただきたいと思います。  質問通告の順に従い、最初はイ業の振興についてお尋ねをいたします。  先日、船田経済企画庁長官日本経済の景気のてこ入れ宣言を行い、景気回復に向けた動きがあらわれて、表明がなされたわけでありますが、このことは非常に喜ばしいことであります。一向に景気回復の見通しが見えないのがイ業の分野であります。
     我が八代のイ業は長い歴史を有しており、先人の創意工夫とたゆまぬ努力の積み重ねによって今日に発展をしてまいりました。現在では、八代農業の大黒柱として本市の経済を左右する重要な産業になってまいりました。また、不知火海に突き出た平野一面に広がる青々としたイグサ、八代を象徴する景色でもあり、八代の誇りでもあります。  平成3年度の農林統計によりますと、八代市のイグサ作付面積は、1990ヘクタールであります。原草及び畳表を合わせても、粗生産額は106億円となっております。農業総生産額の43%を占めております。しかし近年のイグサ及び粗生産額は、144億円をピークにして、平成2年度以降年々減少を続けている現状であります。  平成5年度におきます八代市のイグサの作付面積は1940ヘクタール見込まれておりますが、平成元年度の80%にまで減少をいたしております。このままイグサ価格の低迷が続きますと、栽培面積はさらに減少するものと思われます。  農業は日本文化の、代表する建築の資材であります。生産者が誇りを持って生産をいたしたいわけでありますが、生産の意欲が湧いてくるような価格が維持されなければ、生産を続けることはできません。こうして一度イグサから離れた生産者は、価格が一度高値になっても、もう戻ることはできません。イグサ価格の低迷は、このまま続けば、八代市のイ業経営は後5年ぐらいでつぶれるだろう、という言葉さえ聞きます。イグサ専業経営でやってきた農家にとっては、厳しい状況に立たされております。年を追うごとに夫婦げんかの回数もだんだん増えたということも聞かれます。  イグサプラス施設園芸等複合経営を行ってきた人は、施設園芸に比重を移すことはできますが、イグサ専業でやってきた人はそうはいきません。皆さんは、昔は人力と天日に頼っていたイグサ経営でございますが、今日では、刈り取りから乾燥、泥染めまで一環した機械化がなされ、さらに畳表の機械は一農家当たり4、5台ぐらい配備した資本投下型の農業に変わってきております。平均的な農家でも2000万円程度の投資、設備をしております。その資金返還に追われる中で、簡単にほかの作物に変わることはできません。このような状況に置かれている農家の中には、離農する人も出ておるようであります。  八代の農業は、大変勤勉な農家でありまして、生産することの喜びをよく知っております。苦境に立たされるイ業経営でありますが、何とか打開策を探り、下降気味の市況を立て直し、明るい未来を切り開き、離農することなく農業を続けていきたいと思っている、やる気のある若い農業後継者もおります。  八代市のイ業は、最初申しましたように、年間100億以上の販売高を上げ、本市の経済活性化にも大きく貢献をしてまいりました。市外から品物を仕入れてきて、市内で販売する商業は、販売額の中の仕入れ額に当たる部分はすべて市外へ流出をしてしまいます。市内に残るお金は売り上げの数割であります。それに比べて農業生産品は、肥料、農薬代などは経費に当たる数割の部分は市外に出ていくだけで、販売代金の多くの部分は市内に残るという、そういう市経済への活性化のために使用されているわけであります。  正直申し上げまして、私は、イ業振興に対する市行政の取り組みにいささか不満を抱いております。八代市のイ業は、今日まで100億円産業という──として本市経済の活性化に大きく貢献をしてまいりました。これに対して市の行政はどれだけの支援策を講じてきたかと思うのであります。  間接的なことを申しますと、その施策でありますけれども、農道や用排水路等の基盤整備を除けば、微々たる予算であります。  ちなみに、平成5年度のイ業振興の関係の八代市の予算を調べてみますと、300万円程度になっております。300万なんです。私もイ業生産農家の一人でございますが、イ業生産農家といたしましても怒りさえ覚えるほどの微々たる予算であるわけであります。  八代市の新総合計画では、活力のある産業の町づくり、緑豊かな町づくり、といううたい──イグサを基幹作物の振興の第一に挙げてあります。単なるお題目としか言いようがないではありませんか。飾り文句を並べただけでは政策とは言えません。効果の上がる政策を実施してこそ本当の政策であります。もっと本気で、情熱を持ってイ業振興に取り組んでいただきたい。  そこでイ業振興について、次の4点についてお尋ねを申し上げます。  まず第1点目は、畳表の消費拡大と八代表の銘柄確立についてであります。  平成2年度、熊本県経済連が行った、畳表の消費活動動向調査アンケートであります。これによりますと、畳がえの困難な理由について、表がえをするのが面倒、という答えが40%あります。畳のよさがわからない、が31%、価格が高い、が23%、商品区別がわからない、が20%、近くに畳屋がない、というのが15・6%もあります──となっております。  日本の畳表は、全国で7億から8億枚敷かれておると言われております。畳の需要というのは、年間4000万枚から4500万枚、単純に計算しますと、表がえのサイクルというのは15年から20年で繰り返しております。表がえをしたくてもどうしたらよいかわからない、とか、面倒だ、という人が大半を占めており、畳表の需要は掘り起こせば掘り起すほど、まだまだ幾らでも伸びる要素があるわけであります。  これも熊本県経済連が関東地方で行ったアンケート調査の結果であります。畳表の銘柄について、熊本表を知っている、と答えた人はわずか16%なんです。広島備後表は41%、岡山の備前表は26%の人が知っている、と答えております。そして、畳表の産地を全く知らない、という人が43%おることなんです。要するに、熊本県が畳表の主産地であるということは余り知られておりません。まして八代市が畳生産の本場であるということはほとんど知られていないということなんです。これは、八代の畳表が正当な評価を受けていないことを物語っております。その原因は何かということなんです。産地からPRが不足しているからにほかありません。畳表の消費の窓口であります、畳屋さんは年々高齢化が進んで減少しております。  畳表の消費拡大にしろ、八代表の銘柄確立にしろ、やはり市長みずからが産地のPRをしなければ、だれがすることでありましょうか。指導的立場の市行政として、畳表の消費拡大と八代表のPRについてどう取り組まれるおつもりか、お考えをお聞かせいただきたい。  第2点目でありますが、輸入イ製品対策についてであります。  近年、中国を主とするイグサ及び畳表の輸入量が大変増加をしております。需給のバランスが崩れて、価格暴落の大きな原因となっております。特に中国からの輸入量の増加は、まさに脅威的であります。経済連イ業センターの調査によりますと、平成4年度の中国におけるイグサの作付面積は4000ヘクタールで、大体八代郡市のほぼ作付面積に匹敵をしております。  平成5年度の作付面積は、4700ないし4800ヘクタール見込まれておりますが、我が国全体が6248ヘクタールでありますので、それに迫る勢いであります。中国においては、まだ生産技術が劣るために、単位面積当たりの生産量というのは我が国より大変低いわけでありますが、輸入量としても国内需要の30%となっておりますけれども、まさに技術的にも国内産と比べれば、またまだ見劣りするわけでありますけれども、日本商社による技術の指導や、中国自身の研究による技術の革新が大変進んでおります。品質面でも追いつかれるようなことになりますと、昭和40年ごろに産地が岡山から熊本に変わりました。今度は熊本から中国に産地が移動することが現実味を帯びているわけであります。追いつかれては間に合いません。中国という新しい競争相手に負けないよう、産地体制の強化を図ることが急務となっております。市の行政当局としては、外国産のイグサ及び畳表の輸入量の急増に対抗し、八代のイ業をどのように指導していかれるおつもりか、お考えをお伺いしたい。  第3点目でありますが、栽培に関する問題でございます。  イグサ栽培に長い時間をかけてきた水田という有限の資源を酷使することによって高い生産を上げてまいりました。イグサは地力の消耗も激しく、連作によっていろんな障害が発生をし、収量の減少と品質の低下を引き起こしておるのは皆様御承知のとおりと思います。  その中で最大の悩みは、初期の生育における立ち枯れ病であります。一般に農家では、立ち枯れ立ち枯れと言っておりますが、本田に移植した後、すぐイグサの初期生育の段階で部分的に立ち枯れする症状であります。  イグサの安値に追い打ちをかけるような、この原因不明の生育障害に生産者の心は暗くなるばかりであります。この立ち枯れ症に対する原因究明と、収穫前の対策の確立なくしては、イグサの安定価格は望めません。早急に取り組む必要があると思います。市当局としても試験研究機関との連携を十分とられておると思うわけでありますが、原因究明の状況と改善策についてお伺いいたします。  第4点目でありますが、イグサ会館の建設についてであります。この件につきましては、私の同会派の泉正治議員が3年度に、そして数名の議員が質問をされております。その都度、検討する旨の答弁がなされておりますが、もうそろそろ結論がほしいものであります。  全国には、農産物や地域特産品をメーンとした物産センターや資料館、博物館等がたくさんあるわけでありますが、県内にも熊本市の河内地域に、ミカンの里振興センターというのが一昨年できました。山江村にも建設されているということであります。産地の情報発信基地となるような、そしてまた観光や文化面でも広く利用されておることをお聞きしております。  イグサ畳表に関する資料の展示、イ製品の販売、実演、研修、イベントなど多目的な利用できるようなイグサ会館の一つぐらいあっても、決して不思議ではありません。ないのが不思議なんです。日本一のイグサ産地にふさわしい、理化文化的な殿堂としての権威あるイグサ会館を一日も早く建設をしてもらいたい。イグサ会館の建設は、生産者のみならず、八代市民、畳卸業界畳工業組合関係業界全般の願いでもあるわけであります。イグサ会館建設に対する市の方針をお聞かせいただきたい。  以上4点、イ業振興についてお答えをいただきますが、4点目のイグサ会館については、市長みずから御見解を賜っておきたいと思います。  大きな2の、農業後継者問題であります。  現在、我が国の農業は大変厳しい状況に立たされておりますが、最大のものは何といっても担い手不足の問題であります。ことしの4月、熊日新聞でも発表なされました平成3年度の熊本県農業白書によりますと、新規学卒の就農者でありますが、市町村が大体、県下94市町村あります。そのうちに、約半数の45は、後継者ゼロという報告がなされております。農業県の熊本でさえこんな状況ですので、全国の状況はもっと深刻であります。将来の八代市の農業を担うべき新規就農者も年々減少しております。平成4年の新規就農者は男女合わせて22名でありますが、県下では178名と言われております。  国際化の進展など急激な社会経済の変化の中で、他産業並みの労働時間で、他産業に従事して遜色ない所得、生涯所得が確保できるような自立経営を育成していくことが重要であります。このため、みずから経営計画を作成し、その実現に向かって規模拡大や資本装備の高度化、作業条件の改善などに取り組むことができるように、高い技術力や優れた経営感覚を持った経営者を育成することが必要だと思います。  長期的な農業の担い手の一戸一法人も含め、生産法人の育成を積極的に進めないといけないと思います。  八代市の平成5年度の農業後継者育成費の予算を調べてみますと、150万円程度になっております。北海道に次いでの2番目の農業従事者の多い熊本県、特に八代市がこれくらいの予算で、日本一の産地として若者が夢とロマンを持って21世紀の農業に取り組むことができるでしょうか。  総括に、私、都市と農村の若者の交流などと休日の確保、労働時間の短縮、さらに担い手の規模拡大と農地の集団化を図りながら、若者に魅力のある農村環境の整備などを、指導的な立場の市当局の指導力が問われると思います。市の方針をお聞かせいただきたい。  後継者づくりの2番目である、もう一つのお尋ねをいたします。  農業の担い手に関しまして後継者の確保に問題が並んで重要なものがあります。農家の嫁不足であります。せっかく若者が就農いたしましても、お嫁さんが来ないでは農業を持続することはできません。いろんな条件が重なって農家の嫁不足が生じていると思いますが、家を継ぐ農家に、一生懸命頑張っている青年が適齢期を過ぎようとしている姿を見ますと、胸が締めつけられるような気がいたします。何とかしてやりたい、何とかしてやりたいという、その気持ちでいっぱいであります。  市では、農家の花嫁対策として、平成2年度から若者のふれあい促進事業を実施なされて、農村青年と農業以外の未婚の女性との交流を深めておられます。大変ありがたいものであります。この事業もことしで4年目を迎えるわけでありますが、現在の事業内容はどうなっておるのか。そして現在まで何組のカップルが誕生したのか、ひとつお伺いをいたしたいと思います。  最後の、金剛橋に係る歩道橋の整備と、これにつながる歩道の整備について、その計画についてお尋ねいたします。  金剛橋は、八代港工業団地にも近いところから、関係する大型車も大変多くなってまいりました。このため、最近では交通事故が多発、交通環境も年々厳しくなっている状況なのであります。  皆様御承知のとおり、幅員が大体75センチと狭く、この歩道を金剛小学校、第六中学校へ通学する弥次地域町内の生徒約350名以上の方々が利用する唯一の通学の道路であります。朝夕のラッシュどきには狭い歩道からはみ出し、雨風の強いときには、危険と背中合わせに通学をしております。小中学校当局、さらにPTA、交通安全協会、その他団体がいろいろと苦労、苦心をなされておりますが、このような現状の中で、昨年6月議会におきまして、この件につきまして早急な整備をお願いしたところ、当時の建設部長の御答弁に、幸い国において第5次の交通安全施設整備5カ年計画の中で整備できるので、河川管理の建設省と構造等の協議を始めているところであります。具体的なスケジュールとしては、建設省の補助事業として平成5年度から着手できるよう、県、国に積極的に働きかける、と。さらに、短期間のうちに整備をしていきたい、と答弁がなされております。  そこで建設部長、平成5年度当初予算におきましては、金剛橋の歩道橋新設工事予算が計上してありますが、平成5年度の事業内容及び今後の事業計画につきまして、同時に金剛橋につながる歩道を含めたところでお聞かせをいただきたい。  以上、質問席より質問を終わり、再質問は再質問席で行います。よろしくお願い申し上げます。             (農林水産部長松下好秋君 登壇) ◎農林水産部長(松下好秋君) 山本議員御質問のうち、農業関係についてお答えをいたします。  イ業の振興に関する御質問の第1点目、畳表の消費拡大と八代産畳表のPRについてでございますが、市といたしましては、昭和56年に、八代市イ業振興協議会を設立いたしまして、農協や畳工業組合と提携を図りながら、協議会の活動を通じて対策に取り組んでまいりました。  その内容といたしましては、例年5月に、本町アーケード街でイグサ畳祭りを実施いたしております。まず、足元における消費拡大と畳に対する認識の向上に努めております。もちろん大消費地における売り込みが重要でございますので、地域物産展等いろんな機会をとらえて、八代市のイ製品を積極的に出品し、PRを展開いたしております。また、県経済連と関係市町村が協力して、畳キャラバン隊を編成し、全国各地に熊本表としてのPR活動も毎年行っております。畳表のよさと八代市における畳生産の状況を印刷したパンフレット等も各種作成をいたしまして、関係方面に配布等も行っております。  しかし、議員御指摘のとおり、八代産を中心とする熊本表の知名度はまだ低く、今もって広島や岡山の畳表が銘柄としては幅をきかせているのが実情でございます。これを打破するためには、産地が一体となって熊本表としての銘柄確立に努めることが肝要であります。共販率の向上や生産、加工技術の高位平準化を図っていかねばならないと考えます。また、東京事務所を拠点として、大消費地における情報収集やPRの展開にも力を入れてまいりたいと思います。  次に、中国産畳表の輸入量増加対策についてでございますが、安い労働力と肥沃な農地に恵まれました中国産のイグサは、八代市のイ業にとって最大のライバルでございます。中国産の畳表にどう対抗するかで八代のイ業の命運が定まっている、と言っても過言ではございません。  議員お説のとおり、中国産の畳表は、現在のところまで、国内産に比べますと、品質的に劣っておりますが、以前に比べますと、品質格差は確実に縮まっております。  しかし、中国産の畳表に対しましては、やはり品質でよりよい評価を図ることが基本であります。中国表とは品質で対抗するんだ、という生産者の認識を喚起し、なお一層の品質向上に努めなければならないと考えております。そして優良品種の普及や土壌改良によって原草の品質の向上を図るとともに、高品質表の生産に重点を置いた加工を基本として、不良品の解消に努め、熊本表の評価を高めたいと考えます。  また、産地の表示を明確にし、輸入品との区別をはっきりさせることも必要でございます。中国産の畳表については、値段の安さが魅力で、商社や商店が輸入を増やしてきたと思いますが、卸業界においても、国内の産地をつぶしてはならないという認識はございます。産地が結束して国内産地の維持を訴え、関係業界の理解を求め、運命共同体という認識をもっと深めてもらうことが大切でございます。八代市を中心に地域が一体となって産地の生き残りに努力しなければならないと考えております。  次に、坪枯れ対策についてお答えをいたします。  坪枯れの症状は、従来8月苗の圃場で発生しておりましたが、ここ2年ほど前から本田でも発生するようになっております。まあ、坪枯れの原因といたしましては、古い苗を植えた場合、それから根が活着していないのに地干しをした場合、除草剤や残留農薬が集積したところ、前作の稲わら等の未分解有機物が埋まっている場所、それから病原菌による場合等が考えられますが、まあ多くの要因が想定されますために、原因の究明はまだいたされておりません。現在、県のい業研究所等で試験研究中でございます。  坪枯れの対策といたしましては、適期の植えつけや適切な水管理等が基本どおりに行われることが最も大切なことだと思います。市といたしましては、今後、八代市農業技術開発協会と一体となり、また関係機関との連携を深めながら、坪枯れ防止の対策を進めてまいりたいと思います。  続きまして、農業後継者の花嫁対策についてお答えをいたします。  貴重な農業後継者がいるのに、その花嫁さんがなかなか来手がないという現象は全国的な傾向でございます。そして大きな社会問題として取り上げられております。  まあ、これには多くの要因がございますが、中でも、農村の体質が若者を引きつける魅力に乏しいことではないかと思います。例えば、住環境、農休日、労働時間、給料等を挙げることができると思います。まあ、これらの改善につきましても、農業者の理解を得るために関係機関と十分協議を進めながら──進めなければならないと思っております。  議員御承知のとおり、農家の花嫁対策といたしましては、市と市内農協とで協議会を組織しております。いわゆる若者ふれあい事業がありますが、これは平成2年からスタートした事業でございまして、この事業の内容は、スポーツ、レクリェーション、ボランティア活動などを通じて、農業青年と農業以外の勤労女性との交流の場を数多く設け、異性との交歓の少ない農業青年を側面から支援していくというふれあい事業であります。  ふれあいの場では、回を重ねるごとに自然な会話が交換され、本事業を通じて誕生したカップルは、平成2年度から今日まで5組でございます。今後も積極的にこの事業を推進してまいりたいと思っております。  次に、休日の確保、労働時間の短縮についてお答えをいたします。  新規就農者の予想以上の減少で、これまで高生産性農業を自負してまいりました本市農業にとっても、今後とも持続できるかどうか問われている重要な課題として受けとめているところであります。  国の新農政プランによりますと、就農者の確保については、休日制、給料の仕組み、労働時間などの問題を整備する必要がある、と指摘しております。労働時間短縮の流れの中で、創意と工夫を凝らし、農休日あるいは労働時間短縮に努力することが後継者確保にもつながるものと考えます。今後、市内各農協及び関係機関とも十分協議しながら進めてまいりたいと思っております。  次に、担い手農業の規模拡大と農村環境の整備についてお答えいたします。  農業を魅力ある職業にして、そして農村を魅力ある生活空間にするための重要な施策であります。農業後継者を確保する観点からも、積極的に取り組まなければならないと考えております。  経営規模を拡大する方策といたしましては、農用地利用増進事業の啓発を図り、利用権の設定を促進いたしますとともに、低利の融資制度を活用して、所有権移転による農地の集積を支援いたしたいと思います。  農村環境の整備につきましては、従来の施策が生産重視でありましたため、土地基盤の整備に比べておくれているのが実情でございます。今後は、農村を生産と生活の両面からとらえ、集落排水を初め、農村環境の整備にも力を入れていく考えでございます。  以上、お答えといたします。 ◆山本幸廣君 市長の答弁は再質問してから、その後にお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。  部長、大変御丁寧な御答弁いただきまして、ありがとうございます。  まず1番目のですね、消費拡大についてのことでありますけども、まあ大変市当局としては、生産面には大変御努力をなされておるのはわかるわけでありますけれども、やっぱし行政としてもですね、やはり、これは私がもう常に思っていることなんですけども、やっぱし戦略というのは──販売戦略というのは、行政が旗揚げしなければ、絶対、私は販売戦略はできないと思うんですよ。これなんですよ。  例えればですね、じゃ、日本新党の代表の細川、「ほ」さんが、熊本の特産品を利用しながら日本一づくり協会という、日本一づくりをつくりました。大分には平松さんが日本一で一村一品運動をやりました。それに北海道は横路さん、そしてまた出雲もですが、まあそういう中でですね、やっぱし本当のメーンになる人というのはですね、やっぱし市長がですね、みずからがそういう一つのキャッチフレーズの中で、何かそこらあたりの特産品のPRを、そしてまた、大消費地に行ってですね、自分みずからがですね、何かのやっぱりプロポーションをしてですね、つくり上げていかなければ、産地の特産品というのは、私は販売というのは難しいと思うんですよ。  ですから、私はここでですね、大変、一昨年、私の同会派の泉議員が質問をしたわけでありますけれども、市長の答弁の中で、14日の──9月14日の新聞紙上だと思いますけども、紙面に載っておりましたけども、これについてもですね、東京事務所──合同事務所というものをですね、設置をしたいという意向で、ことし──今年度、まあ1人か2人か、私はわかりませんけども、まあ駐在なさるということをお聞きしております。  それはそれとして、これは行政の、市長会の中でやった──県の市長会の中でやったわけでありますので──これは水俣からですね、東京の銀座館にですね、派遣をしております。まあ、八代市は日本一がいっぱいあるわけなんですよ。イグサばかりじゃないんです、メロンもトマトもですね、晩白柚もですよ。それにガラッパだって、日本一と言われるじゃないですか。そういう中でですね、私はやっぱし新たな合同事務所じゃなくしてから、新たなやっぱし銀座館に八代市からみずからが1人ぐらいは派遣なされて、いろんな情報の収集の場としてですね、それから、東京から即行政の方に情報を流して、そしてまた農協、団体に、私はその情報を流していただきたい。そういう販売戦略というものをひとつこれからつくっていただきたいと思うんです。  それから、部長が輸入の問題で御答弁いただきましたけれども、大変これは難しい問題であります。まあ大変、部長も新しくなられたばかりで、大変苦労なされて、部長も担当の部課長に書いていただいたと思うんですけども、私もですね、大変未熟でありますけども、この問題については、本当、私真剣であります。これはですね、まあ大変、もう輸入をとめろ、ということは部長、言いません。これはできないんです、行政としても。私たち団体としてもできないんです。それに打ち勝つためには、何か、どういう施策をするか、ということなんです。それは、やっぱし新しい品種の改良をしなければいけません。そして今の織機4、5台で打つのを2台ぐらいに──高速の織り機の開発なんです。これもやらなきゃいけません。そして今、古い織り機をですね、これを全部かえろ、と言ったら、なかなか多額なやっぱし予算もかかるし、経済的にも無理な農家もおります。  ですので、いろんな織り機の一番ポイントというのは何かと言うことは、はっきり言ってイ分け機なんですよ。このイ分け機の更新をですね、みずからが、市が幾らか予算をつけて──一昨年、私が質問したわけですけれども、それについて何も返事もないんですよ。ですから、こういう一つの議場の場で、議会の場でなければなかなか難しいということで、こういう再度質問するわけでありますけども、まあそこらあたりをですね、必ずひとつ実施をしていただきたい。  コンピューターをですね、本当のコンピューターを使ったらですね、私は絶対、今4、5台は2台ぐらいでいいんですよ。そして高性能なですな、新しい品種、新しい製品の開発をしなければいけません。そういう技術面でしか私は中国に勝たないと思います。そういうことで、ひとつ部長、そこらあたりの御見解もひとつよろしくお願いしたいと思いますが。  坪枯れ対策でありますけども、これは本当は農家の方々はですね、原因不明といいますと、水俣病といっちょん変わらぬごたる原因不明なんですよ、この症状というのがですね。これはもう本当に、今ですね、これだけつくる中でですね、このやっぱしことしの作柄でも見ていただくならわかりますように、先枯れ現象が物すごく、もうイグサは青々としとる、と私は質問したんですけど、今は青々じゃないんですよ。黄な黄なとして枯れています、現状。農林水産部長、わかるでしょう、ずうっと回ってみられてから。ことしの作柄にしてもですよ。  で、この坪枯れというのもそうなんですよ。坪枯れの発生というのは、本当に私は強く言いたいのはですね、まあ、市や県、国、特に県の──今、先ほど農林水産部長の方が言われました、まあ研究所と言われましたけれども、今研究所ではありません。農業研究センターに変わっております。このセンターでですね、大変いろんな高度な技術、高度ないろんな分析があるわけですので、まあ八代市を見てもごらんのとおり、中川部長さんが今度開発協会をつくられて、向こうに行かれましたけれども、これからスタートなされると思います。土壌については、中川前部長は大変権威のある方でありますし、これからですね、そういうのをただ一人ではできないんですよ。やっぱしある、いろんな高度な技術者がですね、やっぱりその専門職の中で、私はそのスタッフがそろって初めてそういうのは解決できると思います。  ですので、そこで部長、県の方のですね、県や国にですね、積極的に、今、部長が答弁の中に言われましたけど、原因究明をやっております、と。これは実態調査は一回もやっていないと思うんですけど、そこらあたりやっとりますか。お願いします。県の実態調査は、この坪枯れについてやっとるかやっておらないか、そこらあたりお願いしたいと思います。  それとですね、担い手でありますが、大変あの担い手については、もう言うまでもなく花嫁対策については、市の行政、大変少ない予算の中で、若者ふれあい事業の促進事業で大変貢献をしていただいたことを、まあ市長にもみずから取り組んでいただきまして感謝をしておるわけでありますが、まあ4年たって5組と。大変、何と言ったらわかりませんけども5組と、大変少ないわけですね。  ですから、単発的にですね、ふれあいの事業をやっても、まあ一日や二日で、あの人は好きわい、これは好きわい、ということはなかなか難しい面があると思います。そういうのは何かひとつ、一つの知恵と創造の中でですね、私は新しい発想をもう少し取り組んでいただければ、また違うと思います。  まあそういうところで、私の一つのこれは案でありますけども、まあ結婚相談所の設置をするとかですね、大変今、若い農業後継者はですね、大体もろうとらぬとは大体─────────────とか、まあそして、センスがないとか、そして口下手であるとか、まあそういう方が多いと思います。ですので、やはり花婿学校というですね、学校をですね、市長さん、あの大変申しわけないんですけども、花婿学校────────────────────────────(笑声)、そこらあたりを含めてですね、私は花婿学校の設置をひとつ取り組んでいただきたいと思いますので、そこらあたりも部長、よろしくお願いしときます。(発言する者あり)  まあそういうことで、まあそれらについてはひとつ部長の方から少し御答弁をいただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。 ◎農林水産部長(松下好秋君) 自席から失礼をいたします。  輸入──中国産の畳表の輸入についてでございますが、まあ確かにイ業については最大のライバルでございまして、まあ今は品質的に大分おくれておりますけれども、これは将来、何年かたちますと、大分品質格差も縮まってまいりまして、大分脅威になるわけでございますので、ひとつ熊本産の畳表もより一層製品の──高品質な製品にしていきたいと、まあそういう指導をしていきたいと思います。  それから、大変貴重な事業等につきましても御提案いただきましたけれども、今後十分検討を進めてまいりたいと思います。  以上です。 ◆山本幸廣君 ええと、坪枯れ対策についてですね、部長、実態調査をやったかということで、まあ市と県と合同でもいいですから、そこらあたり、坪枯れについてやったかどうか、そこらあたりをお教えいただきたいと思います。 ◎農林水産部長(松下好秋君) 坪枯れ対策につきましては、私、まだ情報をつかんでおりません。  以上です。 ◆山本幸廣君 ええ、ですね、私の記憶でありますけれども、私も農業に従事しておりますので、県も実態調査は一回もやっていないと思います。ただ、お願いは市行政としてやったと思うんですけども、やっぱし現場にですね、実態調査を、来てですね、私は現場に来て実態調査をやっていただきたい、これを強く、部長、県の方に要請しとってください。お願いしときます。  まあ、公社がどこに行ったかわかりませんけども、新しく技術開発協会ができまして、スタッフが中川常務初め、いろんな専門分野の方々がスタッフでこれから取り組んでおられるわけでありますが、やっぱし広範囲な中でですね、部長、ぜひともこの公社のですね、継続的に考えていただきたい。この日本一の産地にですね、公社一つぐらいはいいと思いますよ。市長がみずからやりたいという気持ちでおられましたからですね。それはですね、やっぱし私は農林水産部のですね、まあスタッフですか、まあ今の状況を見ますと、金もなかし、まあ人もおらぬと言えば、そういう状況の中で何もできぬたい、と言われればそれでもう終わりなんですけども、これから先はぜひともですね、その公社についてもいろんなスタッフが少なかったということでできなかったと思います。  新しい構造改善事業の事業に取り組みにも大変、見送りをなされたという経緯がありますし、まあいろいろとスタッフがおらなければ、なかなか難しいということがわかりました。  まあそういうことで、ぜひともですね、早目に部長、スタッフをひとつそろえていただきたい。そしてまた、きょうは上村公室長もおられますし、部長も長くおられますので、そこらあたりはひとつ、頭の中でひとつ御理解をしていただきまして、御協力いただきますようにお願いをしておきます。  次、お願いします。 ○議長(加藤忠昭君) 市長ですか。市長。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 山本議員の質問にお答えいたします。  ただいま担当部長が個々につきましてお答えをいたしましたけれども、一応全体的なとらえ方で私からお答えいたしたいと思います。  御承知のように、このイ業は八代地域が日本の7割、8割のシェアを占めておる、先ほど議員御説明の、まさに100億円産業であるわけでありますけれども、最近、御質問の中にありました、中国産畳表の進出が目覚ましく、せんだって県の議員団が中国を調査されたときに、5000ヘクタールの作付があると、こういう報告がありました。5000ヘクタールといいますと、八代市郡合わせまして、これは約5000ヘクタールのイグサの作付でありますが、これに匹敵する面積を既に蘇州付近で中国が作付をしておると、こういう、まあ報告がありました。
     せんだって、今度はイ業の──イグサの業者の皆さんが中国の寧波や揚子江周辺をずっと旅いたしましたときに、5000ヘクタールどころでなくて、中国では1万ヘクタール近くの作付であると、このような報告をも受けたわけでございます。  で、先ほどお話のように、イグサ自体は品質が中国は悪いから、そう簡単に対抗はできないだろうという論もありますけれども、しかし、この問題は重大な問題であると、このようにまあ考えるわけであります。  中国産の畳表に負けないように品種改良をしたり、機械の更新をしたりして、グレードの高い畳表をつくる、そういう方向に持っていくのか、大変これから検討していかなければならない問題であると思うわけであります。  質問の第4点で、イグサ会館の建設はどうかという質問でございます。  このイグサ会館の建設につきましては、さきの市議会でも何度か答弁をいたしておりますが、畳表の主産地として、それにふさわしいシンボル的な施設が必要であることは、どなたも十分に認識していらっしゃることであると思います。  本来ならば、このような施設は、もう既に八代の基幹産業でありますから、市だけでなく、全体でこのような施設は既に建設されていていいのではないかと、よかったのではないかと、このように思うわけでありますけれども、まあ現実にはイグサ会館はできておりませんので、さきの──昨年の泉議員でしたか──の質問にも、この問題につきましては前向きで検討するとお答えした次第であります。  まあ、しかし、そういう状況下の中にありまして、市単独では、もう財政や運営の面ではなかなか無理がある、まあ十分な施設ができないのではないかと、まあこのようなことを考えまして、八代市を中心に近隣町村や、特にJAの協力をいただきながら、八代地域の課題として取り組んでいった方がよいと考えておるわけであります。  議員も御承知のように、八代市を中心として、今、八代、宇城地域が地方拠点都市整備地域の指定を受けること、ほぼ確実になってまいりましたので、(発言する者あり)地方拠点都市整備計画の主要事業、これを、この会館建設等を大きな目玉として広域圏での建設を検討する、そういう方針を考えております。  まあ幸い、平成5年度にです、県八代事務所の音頭で、市町村長やJA組合長ですね、JA組合長を委員とする八代地方い業振興協議会が設立されることになっておりますので、この場でも積極的にこれを提言し、具体化に努力をしていきたいと、このように考えておる次第であります。  また、先ほど議員の御提案がありました、農業後継者対策として結婚相談所とか花婿学校とか、勉強する機会を与える、そのような施設を設置してはどうか、という御提案につきましても、大変すばらしいことであると、このように思いますので、積極的に取り組みたい。  また、農業公社につきましては、御承知のように手続が十分充実しなかったものですから、一応、協議会──協会という形で発足をいたしましたが、体制を整えて、これを農業公社に格上げしていくという手順を踏んでいきたいと、このように考えております。  以上です。 ◆山本幸廣君 市長、まだわからぬとですかなあ。今の答弁を聞きますと、まあ大変、あの拠点都市が6月にいろいろと問題、表面化してくるということで、まあ広範囲で検討をいたしたいと。何でも広範囲というのは、総合的な、何でもぼけてくるわけですね。私みたいに46、7になってもぼけてくるわけですけども、大変焦点がですね、合わないんですよ。やっぱし日本一の──これだけの八代の行政の日本一でですね、当時は150億ですよ。その波及効果だって市長、ですね、約500億ぐらいの波及効果があるんですよ。  ですからですね、私はもう、本当申しわけないんですけども、これについてはですね、泉議員が、言え言えという言葉を後ろからささやくようにやっておると思うんですけれども、同じ会派ですから、まあ押せばよかわい、という考えじゃないんです。私は私の持論として、農業をやってるから、市長にこういうことをお願いするわけですから、ぜひとも市長ですね、広範囲になりますと、まあ鏡や千丁の地だの安かところに建つかもしれぬですたい、早う言うて。八代もやっぱり臨港線の高いところには建たないかもしれないです。そういうことを考えますとですね、私はそういう広範囲のことは考えてもらいたくないんですよ。ぜひとも市長、これだけはひとつ、きょう──今でまだ考え直しをしてくださいよ。この建設についてはですね。  どこも市長ですね、市行政でどこもつくっとるわけですから、何もできぬということはなかでしょう。市長、どうですか、もう一回、ひとつそこらあたりで。まあ何分の間で、まあ10分でもよろしゅうございます。あと8分ありますから、お考えをお伺いたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) まずお答えいたします前に、答弁の前段でよく読み違えをするんですけれども、JAをね──JAをJRというふうに申し上げましたので、失笑を買いましたが、このことにつきまして、JRをJAに訂正させていただきます。  で、ただいまの強い山本議員の質問でありますけれども、先ほども申し上げましたように、イグサを取り巻く状況というのも大変、どちらかというと、低迷した状況の中でありますからこそ、私はこれは積極的に取り組むべきであると。まあ過去にこういうものはできていてよかったんじゃないかと、こういうことは申し上げましたけれども、しかし、せんだっての泉議員の質問のときにも答えましたように、その背景を得ながら、積極的に取り組みます、ということを答えておきたいとこう思います。 ◆山本幸廣君 まあ市長、時間も6分ぐらいしかないわけでありますが、まあ積極的に積極的に、と2回言っていただきましたので、まあ御理解はいたしたいと思います。  あのう市長、ですね、地方の、のい業振興協議会が八代事務所を中心として協議会をつくられるということを5年度からということをお聞きしましたが、これもですね、絵にかいたもちの協議会ではいけないんですよ、はっきり言ってから、いろんな協議会、振興協議会をつくってもですね、全部、今までですね、中身は空っぽばかりなんですよ、はっきり言ってから。そこらあたりをひとつ真剣にとらえていただきたいと思いますが、まあ県事務所所長がきょう来てないと思うんですけど──まあ聞いてないと思うんですけど、聞いた方がいいと思いますけどもですね。  まあそういうことで、ぜひともまあ伝統のある、権威のある、ひとつイグサ会館を市長、よろしくお願いをしておきます。市長のそのセンスのある一つの考え方で、ひとつ前向きじゃなくしてから、もうすぐやる、という気持ちは私はわかります。まあ泉議員がおられるから、すぐ私に答弁しますと、なかなか難しい面があると思いますので、(笑声)まあそこらあたりは私なりに御理解をして、うちの会派は同会派ですので、ひとつ御理解しておきますので、それでひとつ、それについては終わりますが、その次お願いします。             (建設部長芋生恭臣君 登壇) ◎建設部長(芋生恭臣君) おはようございます。  4番目の金剛橋自歩道橋建設計画について、その整備計画についてお答えいたします。  平成4年6月議会におきまして、議員の御質問にもありましたとおり、昭和60年に開通しました広域農道、これ以来、大型車を初め、交通量が非常に増大しているところでございます。当金剛橋の歩道幅員では、先ほど質問にもございましたとおり、75センチと非常に狭く、まあ通学生並びに地域住民の皆様には大変御迷惑をおかけしているところでございます。  まあ本市におきましても、山本議員を初め、地元住民の強い要望を踏まえまして、この現状を解決すべく、平成3年度より基本的な調査、まあこれは橋梁の予備設計でございますけれども、これを実施しまして、平成4年度に事業要望を申請いたしております。これは国に対する補助事業としての申請でございます。  今回、平成5年度国庫補助事業の交通安全施設等整備事業として、まあ新規採択がなされているところでございます。  全体計画としましては、広域農道の弥次分校への交差点を起点としまして、広域農道の金剛小学校への交差点、これを終点とする延長約1キロメーターでございます。  これを幅員2.5メーターの自転車歩行者、まあ専用道みたいな形で改良していきたいと、それに通学路の安全を確保する計画でございます。また計画区間内の金剛橋につきましては、延長315メーター、幅員計画は2.5メーターでございますけども、自転車歩行者専用橋として計画しております。  施行位置につきましては、まあ直轄河川球磨川の河川管理者であります建設省、また並びに関係機関と協議を行っているところでございますけども、今後一日でも早く協議を整えまして、本格的な事業に取り組むよう努力しているところでございます。  平成5年度の事業内容としましては、実施設計ができますような本格的な測量及び地質調査、また橋梁の詳細設計等を予定しております。  まあ平成6年度よりの事業計画としましては、起点側の歩道改良に平成6年度着手いたしまして、平成7年度より橋梁下部工、平成8年ないし9年度に橋梁上部工へと移行していきたいと考えております。  しかし、延長300メーター以上の長大橋になります関係上、全体計画10億以下にはなると思いますけれども、年間2億円以上の事業投資をしていかなくちゃならないということで、予算獲得に向けて非常に厳しい状況にあると予想されます。まあ本市も国や県に対して積極的に働きかけて、一日でも早い完成を目指して努力してまいりたいと思っておりますので、議会当局を初め、関係各位の御協力、御支援をいただきますよう心からお願いいたしまして、御答弁とさせていただきます。 ◆山本幸廣君 新しくなられた建設部長さん、本当にありがとうございます。もうこのように御答弁をいただきまして、本当に、私が当初当選する前に市長とお会いしたときにですね、市長もこれについてはぜひともひとつ早期着工できるように頑張りたい、ということで私にお話があったわけでありますが、本当に市長、そのとおりやっていただきまして、私は、本当に地元住民、そしてまた地元の3人の議員さんを代表してですね、この席で心から感謝申し上げます。  建設部長の御答弁の中にありましたように、まあ6年度から──7年度から下部工着工ということでありますが、まあ8年、9年、本当に、その児童なり、その地域住民の方々はですね、本当に夢にも見ています。早く形がでけたらなあ、ということをですね、再三、子供たちが言っておりますので、ぜひともですね、県の方に積極的に、特に建設部長は──新しい部長は県の方でも有名な部長でありますので、ひとつ私のですね、県の方のひとつ安全対策の整備事業の予算をですね、ちょっと私なりにまあ調べてきたんですけども、大体35、6億はあると思うんですよ。で、市町村段階では5、6億だと思うんですけれども、まあ県全体では35、6億はあると思います。ですから、部長のそのセンスと知恵でひとつこの金剛橋、八代市にどんどんつかんでくるように心からお願いを申し上げて、この件については終わらせていただきますが、まあ要望です。  再度、総括的な要望にひとつかえさせていただきますが、本当に農業問題で、大変農業問題に関係のない先輩議員の諸先生方がお聞きになられまして、大変勉強になったかならないのかわからないですけども、大変御清聴の中で御質問をお聞きになっていただきまして心から厚くお礼申し上げますが、まあ総論として農林水産部長、再度ですけども、農林水産部のひとつ充実を図っていただきたいと思います。今のスタッフで本当にいいのかということを問われているのが、私の今回の一つの質問でありますので、どうかひとつ公室長、総務部長、財政の方々も、御協力の方々、この席でお願いを申し上げて、大変長くなりましたけども、議長の御配慮に感謝申し上げて私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 前田秀康君。             (前田秀康君 登壇) ◆前田秀康君 私は、4点について質問通告をいたしておきましたので、その順序に従ってお尋ねしていきたいと思います。  1、都市拠点総合整備事業。球磨川駅跡地の有効利用を計画しているレインボープロジェクトについて、さきの3月定例会でお尋ねいたしましたけれども、時間が足りませんでしたので、今回、引き続きお尋ねをさしていただきたいと思います。  この事業の重要な核施設でありますけれども、63年10月3日の全員協議会で、子供の王国の説明が、新聞にも発表されましたけれども、ありました。その次に、元年3月の、ドーム型の定住交流センターということで、これが発表されました。次に平成4年11月24日のレインボー計画調査特別委員会で、54億円の箱物をつくる、というふうに変わりました。そして平成5年の事業計画を見てみますと、地域交流センターの基本設計を見直す、とこのようになっております。この核施設につきましては、62年の6月5日、レインボープロジェクトの指定を受けまして6年間経過いたしましたけれども、見直すということになったわけでありますが、3月議会の市長の答弁では、担当に十分任せてやっていくことが私の基本姿勢である、とこのように申されておりますけれども、5年度の事業の基本計画の見直しにつきましてはどうされますか、核施設に対する市長の基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。  2、心身障害児・者の通所施設の設置についてお尋ねいたします。  先日、ある方からこんな話を聞きました。30数年間、2人暮らしの人で、母親が入院をしたために、子供さんを──当然成人者でありますけれども、この子供さんをショートステイに預けることになったわけでありますが、その日から食事をしない。翌日から親戚の人が毎日面会に行って、激励をしながら話しかけても食事をしない。 1週間ほどたって施設の方から、このままでは死んでしまうので、引き取ってほしい、とこう言われて、自宅に子供さんを連れて帰っても食事をしない。困って、親戚が話し合って、母親を退院させて、2人だけの元の生活にしようと。しかし現実には食事をしないと。最終的には本人を入院をさせることになったわけであります。  専門家にお聞きしてみますと、この方は若いときに通所施設に通わせていたら、順応性もでき、環境の変化にも適応できたはずだ、とこのように申されておりました。  今回、この項目を提案するに当たりまして、いろいろな方からたくさんのお話を聞かせてもらいましたけれども、私の想像をはるかに超えた御苦労がたくさんおありであるということをよくわかりました。したがって、心身障害児、障害者の福祉の充実のために、更生の通所施設の設置について行政の方でも真剣に取り組んでいただきたいと思いますけれども、執行部のお考えをお聞かせ願いたいと思います。  3、中北地先及びその周辺開発についてお尋ねいたします。  この項目につきましては、市長が当選されまして直ちに問題提起をされ、私も地元民の一人として、蛇篭地区を中心に西部地区の発展につながる計画として非常に期待をしておりましたけれども、特に日本セメントの跡地利用につきましては、私自身、東京の日本セメント本社を訪問いたしまして、会社の総務部長、総務課長と図面を見ながら、八代市の将来の都市づくりのために最も重要な拠点である、とこのように位置づけて話し合いをしました。また、元年9月の定例会でも、日本セメント跡地の利用計画に対する執行部の考え方についてお尋ねをいたしました。  さきの議会で市長は、日本セメント跡地を西のレインボー、と表現されましたけれども、市長の構想をお聞かせ願いたいと思います。  4、中国・北海市の代表団による八代訪問についてお尋ねいたします。  さきの新聞に、中国・北海市の代表団が28日に八代入りをする、との記事か掲載されていました。内容の趣旨は、八代市が初の海外友好都市提携を目指している中国南部の港湾都市・北海市の代表団5人で、28日から3日間の予定で八代を訪問する云々と。また、29日は市長を表敬訪問し、30日午前中に友好都市締結問題について八代市側と協議をする、となっておりますけれども、1、北海市からの代表団の八代訪問の目的は何であるか。2、友好都市締結についての市長の基本的な考え方をお聞かせ願いたいと思います。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) ただいまの前田秀康議員の質問にお答えいたします。  まず第1点の、都市拠点総合整備事業についての市長の──この事業に取り組む市長の姿勢について、とこういうことでございます。  これは、このレインボープロジェクトにつきましては、全体の面積といいますと、都市拠点総合整備事業というタイトルでありますけれども、この施行面積が96ヘクタールございます。この大きく網をかけて96ヘクタール。で、その最もその基盤整備事業が急いでいるのは、その中での、いわゆる球磨川駅跡地の区画整理事業でございます。この区画整理事業の面積が11.3ヘクタールでございます。その11.3ヘクタールの中に国鉄の清算事業団の所有の土地が3.6ヘクタールあるわけでございます。  で、ただいまの御質問の中で、この区画整理の中に3.6ヘクタールある、この事業団の土地を市が買い受けて、その上に核施設をつくる──建物を建てるという、そういう問題でございますが、これが実はこの問題につきまして、市長の基本姿勢はどうなのか、とこういう質問であると思います。  ごく最近に、非常に権威のある新聞に書かれた、ちょっと引用いたしますと、レインボー計画地域交流センター建設計画が白紙撤回された、と。国庫補助金6000万円を返上するずさんな執行部の提案、とこういうタイトルで、いかにも建設計画が白紙撤回──なくなったんだというような印象の報道がなされておりますので、誤解がないように、ちょっと時間をかりまして御説明をいたしますが、このレインボー事業計画は、61年度にですね、策定調査がなされまして、昭和62年にこの球磨川駅周辺開発基本構想としてスタートしておるわけであります。  で、まあ昭和63年に球磨川駅周辺整備事業計画策定、いずれも数千万の調査費をつけてスタートを切っております。平成元年には区画整理の調査に入りました。で、平成2年度になりますと、定住拠点緊急整備事業として7300万、この区画整理事業がスタートしたわけでございます。  平成3年になりまして、この核施設の計画に入ってきて──入ったということでありまして、まあ平成4年にその核施設、いわゆる箱物と言いますけれども、あそこの中に建てる施設が54億円かかるということで、そういう報告がなされたわけであります。  まあ御承知のように、この問題は、基本的に前市長の構想をそのまま継承するという、そういう精神で取っ組んだのが事実でございます。でありますから、都市空間整備事業、いわゆる本町二丁目等の道路の整備等も、以前に計画されたそのとおりに実行をしてまいっておるわけであります。  で、54億円のこの箱物、核が発表になりましたのは、平成4年10月ごろでありますけれども、先ほど前田議員の質問の中にありましたように、前市長の構想でありますから、私は余り意見を述べないで、担当部に一切お任せして、そのとおりそれを継承していくというようなスタイルをとっていたことは、まあこれは大変無責任な言い方でありますけれども、そのように前任の市長の構想を大事にして取っ組んでまいったわけであります。  まあしかし、この建設費が54億ということについて議論が──内部的に議論があったようでありまして、財源的な面でこの時代には実施が不可能ではないかという判断が出たようであります。そこで、3月議会で答弁いたしましたように、54億の箱物は実施不可能ということの中で、これをそのための調査費が6000万ついたわけでありますけれども、それを返上するということになった経緯であります。  で、今回は、それではそれを白紙撤回したのかという、まあ言うならば、区画整理等そのものは計画どおり推進をいたしますが、箱物については、これからやはり考え直さなければいけないんじゃないかと、そういう意味合いで、これが白紙撤回というとらえ方も、あるいはそういう見方もあるかもしれませんけれども、新しくやり直して、53億を没にして新しくスタートを切らざるを得ない状況になったことは事実であります。  そこで、補助基本額の21億円、これは補助金が3分の1でありますけれども──3分の1の7億円程度が補助金でありますけれども、これを今までの実施計画を参考にしながら、内容を見直していきたいと。そしてそれは、具体的にまたコンセンサスを得ながら考え直していきますけれども、21億円を核として、これをどのような構想にするのか、それは簡単に言いますと、集客力のある──人を集めることを力点に置いた施設を考えなければならないと。八代のシンボル、言うなら顔づくりでありますから、これを、それらの核施設をどういう形で導入していくかということは、これは最も大事なことでありまして、県内はもとより県内外、さらには九州内外の方面から人を呼ぶための──できる、そういう施設をつくることを考えておるわけであります。  まあいずれにいたしましても、市長としてどのような姿勢か、というときには、これを新しく、積極的に取り組んでいきたいと。  まあ後ほど担当から答えが出ると思いますけれども、あすこの球磨川駅跡地を少なくともことし中には買収したいと、このように考えておるわけであります。  次に──(前田秀康君「まだ、そこまでしかいっとりません」と呼ぶ)  そこまででよかですな。 ◆前田秀康君 この核施設につきましては、この事業そのものの一つの基本的なものでありますし、今、市長がおっしゃいましたように、市長が責任を持って取り組んでいただくということの確認ができたと思っております。  次に、今度は区画整理の方に入っていきますけれども、区画整理になりますと、当然あすこの土地を購入ということになるわけでありますが、これは、昨年の11月13日のレインボー計画調査特別委員会では、平成5年の2月に、清算事業団の方で資産処分審議会にかけるので、計画を早く送ってほしいと。さらには4年の11月24日には特別委員会で、5年の10月ごろ買収をしたいと。それで、5年の当初予算に予算を計上したい、というような担当の方からのお話があっておりますけれども、この土地購入に対する買収の見込み、方法、それから財源について簡単に御説明願いたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 今のレインボー──先ほど国鉄整備事業団と言いましたけれども、国鉄清算事業団でございます。清算事業団からことし中には引き受けたい──一応引き受けたいと、買収したい、とこういうことを申し上げましたけれども、当初、この今年度の予算の中にそれを組み込んでございます。で、今、7月ごろから交渉に入りたい、とこのように考えております。 ◆前田秀康君 それでは、今年度にはっきり明確になってくるわけでありますが、次に、ちょっと部長にお聞きしたいと思いますけれども、6月末に仮換地案ができますですね。土地を購入して、そして現在おられる方々の、直っていただく仮換地案ができてくるわけでありますが、これは予定どおり6月にできますか。 ◎建設部長(芋生恭臣君) 自席から失礼いたします。  当初のスケジュールとしまして、まあ目標としまして一生懸命頑張っているところでございますけども、換地設計自体が少しおくれているみたいでございますけども、できるだけ目標に沿ってやっていきたいということに、今のところそういう状態でございます。 ◆前田秀康君 それはいつごろになりますか。大幅におくれますか。 ◎建設部長(芋生恭臣君) 詳細についてはまだはっきりした工程表といいますか、日程表といいますか──は出ておりません。 ◆前田秀康君 これは今から先に進むための事業の最も原点ですからね、はっきりしましたら教えてください。  これは、まず、清算事業団から土地を買います。そして仮換地ができてきますですね。その後に仮換地ができたら、次、評価委員さんとそれから審議会の皆さん方にそれを見ていただいて、そしてゴーサインが出たら、次に皆さん方と交渉と。あなたはここに直ってくださいよ、あなたはここですよ、と交渉になるわけですけども、これは相当なエネルギーが要ると思うわけでありますけれども、これは、市長はさきの議会では、これは非常に区画整理のこの事業は困難な作業であると。しかし、この区画整理は何が何でもやり上げなければならないという強い決意を示されておられますけれども、今の職員の方だけで交渉すると、これはもうとても不可能なことだと思いますけれども、実際、この権利者の方々を説得する──説得するためにはどのような体制で臨まれるか、その辺のところを市長にお聞きいたします。 ◎市長(沖田嘉典君) この区画整理事業の区域内の実態を申し上げますと、関係者が、地権者200人、借地権者が4名、借地権者約──借家権者ですね、借家権者が約56人、合計260人ということでございます。で、そのうちに過小住宅、100平米ですね、30坪以下の方が50人いらっしゃると。このような状態の中の区画整理でありますから、前の議会で、非常に困難──難しい問題だということは申し上げました。しかし、それを乗り越えていかなければできないことでありますから、積極的に取り組むと。  先ほど議員お話がありましたように、この中で過小住宅の方または借家権者の方──借家人の方につきましての対策もありますが、現在は先進都市の資料などを収集いたしまして、専門家の意見とか、さらには県、国の指導を受けながら、まず地権者の理解、協力を得ることが大事であることはもちろんでありますけれども、先ほどお話ありました、区画整理審議会にこれを諮って、そうして基本的な同意を取りつけてからスタートを切るということになるわけであります。  そういう大きな事業をいたしますから、果たして今の陣容でやれるのかという御質問のようでありますけれども、今、市街化──この開発──区画整理に担当している職員は全く2、3人、手薄でございます。これから松高の──八千把のところの区画整理にも入っていきます。それから、これから話が出るであろうと思います西──蛇篭の問題でも再開発、区画整理という問題が出てまいります。もっと大きい問題は拠点都市──新幹線の新駅の問題の大規模の区画整理と。これはもう矢継ぎ早にこの問題が起こってまいりますと、現在の陣容では到底困難であると、こういうこともまあ考えておりますので、真剣に議員のおっしゃるこの陣容の問題につきましては、まあ担当とよく相談して、間違いがないようにやっていきたいと、このように思います。 ◆前田秀康君 この問題につきましては、あと幾つかこうお尋ねしたいことがありますけれども、時間が足りませんので、また担当委員会等でもお尋ねしていきたいと思います。  次にお願いいたします。             (福祉事務所長赤星良輝君 登壇) ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 前田議員お尋ねの2番目の心身障害児・者通所施設の設置についてお答えいたします。  障害者の完全参加と平等をテーマとして種々の取り組みがなされた国連障害者の10年が我が国の社会にも大きな変革を与え、平成4年度で最終年度を迎えましたが、急速に進む社会経済情勢の変化、複雑化する社会を反映して障害発生原因の多様化、高齢者の進行など、障害者対策について抱えている問題も多く、その解決には、今後もなお一層の努力を必要とするところがございます。  まず本市においての心身障害者に対する施設サービスについて簡単に御説明いたします。  昭和52年3月31日認可を受けました社会福祉事業団におきましては、施設による援護対策のため、精神薄弱者援護施設・おおぞら授産所、心身障害児通園事業・のぞみ母子センター、社会事業授産施設・ひまわり苑などの通所施設の受託運営をしており、一定の効果を見ておりますことは議員も御承知のとおりでございます。  特に近年、おおぞら授産所から平成3年度2名、4年度7名、年度途中ではございますけれども、平成5年度1名の計10名が社会自立し、就職いたしております。また事業団では、本年度より新たに新規事業として雇用促進啓発事業に取り組んでおり、今後の社会自立のため、雇用拡大、職場定着、職業開拓等を促進するため、大いに期待しているところでございます。  議員御質問の、現在の施設には通所施設はございませんけれども、おおぞら授産所及びひまわり苑において体験入所等を含め、できるだけの相談に応じておりますが、これまでに相談を受けたところでは、まあ待機者はいない状況でございます。  一方、入所施設としましては、昨年4月、法人設立され、精神薄弱者更生施設・八代学園、定員30名でございますが、開設されましたことは御承知のとおりでございます。  議員御提案の精神薄弱者更生施設は、入所、通所があり、事業の目的は同じで、精神薄弱者を保護するとともに、その更生に必要な指導、訓練を行う施設であることは、まあ御承知のとおりでございます。精神薄弱者更生施設の設備に──整備につきましては今直ちに、ということではなく、まあ待機者の実態を踏まえながら、まあ今後関係機関と連携をとりながら、まあ検討してまいる必要があると考えております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 ただいま福祉事務所長の答弁では、待機者の実態を踏まえながら、というようなお答えがありましたけれども、実際療育手帳を持っとられる方ですね、お持ちの方のちょっと人数を確認したいと思いますけれども、18歳以上の方と18歳未満の方、この18歳未満の方は当然今からその対象になるわけですけども、18歳以上の方で、現在更生施設に通所もしくは入所されている方の数、それから18歳以上の方で授産施設に通所もしくは入所をされている方の数をちょっと教えてください。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) 自席から御答弁させていただきます。  療育手帳の交付状況でございますけれども、療育手帳の交付数は、まあ411名、これは総数でございますが、その中で、18歳未満の方が96名おられます。したがいまして、まあ18歳以上の方は315人というわけでございます。まあ315人のうちに、施設に入所または通所をしておられる方が113人おられますので、まあ残りに──在宅に202名おられるということになります。  まあこの中には、もう既に社会自立されておられる方もおられますし、まあ病院に入院されておられる方、それから施設入所または通所が可能で、まあ希望されてる方などが含まれていられると思っております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 ただいま総数で411名という方の数が出てきたわけでありますけれども、96名の方はもうすぐわかるわけですね、18歳未満ですから、学校関係ですぐわかるわけですけども、残りの315名の中の自宅におられる方は202名、この方々は、いろいろこう行政の方で手を差し伸べられる範囲ですよね。これが2000名とか2万名とかなりますと大変ですけれども、200名という数は当然行政の方で目の届く範囲であろうかと思います。  したがいまして、こういった皆さんの方の現実をよく福祉事務所の方で掌握をしていただければ、そのさっきおっしゃった待機者の実態を踏まえるという言葉とつながってくるんじゃなかろうかと思いますけれども、そこでですね、ひとつこの問題に福祉事務所挙げてですね、真剣に取り組んでいっていただきたいと思うわけです。
     で、これはひとつ、この授産施設の場合と、それから更生施設とありますけれども、授産施設の場合には、職業を与えて、そして自活をしていただいて、社会に復帰をしていただくというための制度であるわけですけども、この更生施設の場合は、更生に必要な指導、訓練を行う。ですから、こう一緒にするんではなくして、現実は少し違うわけですね──違うわけです。ですから、この200名の方々が当然そこのどっちかに行くことによって皆さん方はよくなっていくわけですけども、いろいろ私も調べてみましたらですね、現在、厚生省の方でですね、福祉施設の自由な拠点ということで、例えば、皆さんが図書館に行って──好きな時間に図書館に行って本を読む。自分の時間のあいたときに体育施設に行って汗を流すと、そのような考え方を持って、この授産施設もしくは更生施設と併設の建物もしくは併設の施設をつくって、そして自由に遊びに行ける──自由に行ける福祉の拠点づくりというのがですね、今、考えられているわけです。  これ、例えば措置費がぴしゃっと決まって、何時から何時まではそこにおらぬといかぬですよと。休みのときはちゃんと届けをしなさいと。それは決まったものじゃなくして、父兄の方が子供さんを連れて、もしくは家族の方が対象者の方を連れて、ちょっときょうは時間があいたから一緒に行こうということで、そこの施設に行って、そして自由に遊ぶ、そういったことが今、考えられております。  さらに厚生省では、もう一つの考え方としてはですね、精薄の方のデーサービス、これが今考えられてありますけれども、平成4年度は1カ所、平成5年度は2カ所、これがもうできるようになっておりますが、厚生省は、今からこんな感じでですね、今まではその授産施設に措置費を決めて、そこに入れ込む、もしくはあの更生施設に措置費でそこに入れ込む、という考え方が、その施設は施設として、複合的にいろいろつくってですね、遊びに行ける──時間があるから行ける。自由に行ける。いわゆる図書館に行ったり、スポーツ施設に行ったりするような、そういった考え方に変わってきているわけでありますけれども、福祉事務所の方といたしましてもですね、対象者の方、総勢400名おられるわけでありますし、その辺のところに対してですね、こう取り組んでいっていただきたいと思いますけれども、その複合施設に対する考え方をお聞かせ願いたいと思います。 ◎福祉事務所長(赤星良輝君) ただいまの議員さんの、まあ併設したような、まあ複合施設のことについてどうかということでございますけれども、まあこのメリットをちょっと考えてみますと、まあ一つには、利用者の程度により、まあ通所、入所について柔軟に対応できることが一つ挙げられると思います。もう一つは、利用者の程度の判断にまあ難しいケースが多々あるわけでございますが、まあ程度に合った段階的な指導も行えるといったこと、それから、まあ両施設の機能協力と言いますでしょうか、またはその有効利用ということでございましょうか、そういったことが考えられるわけでございます。  したがいまして、まあこれらのことを十分考慮に入れながら、まあ民間施設を含め、まあ待機者等の状況を踏まえながら、定員の見直しまたは事業種目、相乗効果など、まあ総合的に検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 これは、最初の質問をするための意義づけとしてちょっと体験をお話しましたけれども、現実、家庭家庭にこうお伺いしていろいろ話を聞いてみますと、本当にその家庭その家庭における温かい愛情と、またそれを倍する御苦労があるわけですね。そういった意味で、本当にこの問題に真剣に取り組んでいただければ非常にありがたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。  それから、これは市長にちょっとお尋ねしたいと思いますけれども、身体障害者福祉センターの建設ということで、これはプロジェクト21の中と、それから5年から7年の実施計画の中にのっておりますけれども、実は先日、ある方から、総合福祉センター内ののぞみ母子センターですね、あそこに子供さんを連れて行かれる方からお聞きしましたんですけども、あそこは福祉の拠点であると私たちは聞いておりましたと。ところが、実際子供を連れて行くと、まず2階がその利用場所になりますので、子供さんをまずあそこまで連れて行って、抱えて2階に連れて行く。その次に今度は車椅子をまた抱えて持って行く。その次に、今度は持って来た荷物をまた持って行かぬといかぬ。これがのぞみ母子センター、福祉の拠点だろうかというような、本当に、私がそれを聞いておりながら、ああ申しわけないなあ、という気持ちがしたわけでありますけれども、そういった話を聞きながら、逆にまた、身体障害者福祉センターの建設ということをプロジェクト21の中で、この実施計画の中で挙げてあるわけでありますし、その御苦労を思うと、そっちの施設建設に別の意味で大きな期待を持つわけでありますが、このことに対する市長の考え方をお聞かせ願いたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 自席からお答えいたしますが、この身体障害者福祉センターの建設につきましては、もう関係の皆さんから陳情を受けたり相談を受けたり、数回いたしておりますし、議員申し出のように、市といたしましても、この建設に向かって、時期は明確ではありませんけれども、積極的に取り組んでみたいと、このように考えております。 ◆前田秀康君 それでは、今、積極的に取り組むと、こうおっしゃいましたんですけども、これはですね、いろんな方がいろんな意味で期待されているわけですね。これはもう当然、私が言わなくても、市長さんおわかりだと思いますけれども、これの実現のために努力をしていただくことを要望いたしまして、次の項目に移らしていただきたいと思います。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 次に、中北地先及びその周辺の開発についての御質問でございます。  この問題につきましては、過去何人かの議員さんからの御質問にもお答えしているところでありますが、中北地先及びその周辺、すなわち西部地域の開発につきましては、私が市長に当選いたしましてすぐ、新しい政策として問題提起した構想であります。  この構想の中で、特に重要と思われますのは、日本セメント跡地の活用及び蛇篭港の再開発、並びにこれらの地域一帯の再開発でございます。その広域の──広い全体の面積は約20ヘクタールでありますけれども、特に日本セメントの跡地は、その中で7.7ヘクタールの面積を有しております。本市の市街地における開発可能な大規模用地として唯一の、最後の用地であるとも思います。そこで、この用地を活用することによって、八代市西部地域の活性化を図る必要があると思うわけであります。  まあ現在、先ほど申し上げました、球磨川駅跡地を中心として本町商店街を含めた拠点都市整備、すなわちレインボー計画が進行中でありますが、私は、これを東のレインボーと位置づけ、一方、西──西部地域の開発を西のレインボーと位置づけていきたいと、このように思うわけであります。  この西部地域につきましては、かつて八代市の海の交通の玄関口であった蛇篭港のにぎわいとともに、活気ある──あふれた町であったわけでありますが、御承知のように、現在では非常に開発のおくれた地域となっております。このようなことからも、西部地域の開発によりまして、当地域の活性化を目指すとともに、本市全体の活性化につないでいきたいと思うわけであります。  それから西部地域の開発につきましては、交通体系の整備がぜひ必要であります。  本市を貫流する球磨川は、市域を分断しており、南北の交通に不便を来しておりますことは、議員御承知のとおりであります。したがいまして、交通及び交流の利便を確保するためには、新たな架橋建設が必要であり、ぜひとも実現に向けて努力したいと思います。  まあなお、この事業の推進につきましては、先ほど申し上げました東のレインボー、西のレインボーという位置づけでもって、これはやがて指定がはっきりしてまいりますところの地方拠点都市整備法に基づいた基本計画の中に織り込んで推進してまいりたいと考えております。  なお、蛇篭港周辺及び球磨川架橋につきましては担当部長より答弁させますので、よろしくお願いいたします。 ◆前田秀康君 私は、日本セメント跡地についてたしかお尋ねしたと思いますけれども、御答弁はありましたかね──なかっでしょう。 ◎市長(沖田嘉典君) 先ほど申し上げましたように、最後に残された広い市街地の中の、いわゆる開発ができる場所であると、そのように位置づけしておりますので、何にするかというのは、まだここでは申し上げられませんけれども、再開発の中の大きな中心課題、言うならば東の球磨川駅の跡地のような構想の中で、少なくとも、東のレインボーに対抗する、西の最も大きな目玉になるような施設をそこに張りつけたいと、このように考えておりまして、これもセメントと十分協議しながら推進していくことになると思いますが、積極的にこの問題も取り組みます。 ◆前田秀康君 あのう、このことでもう少しお尋ねしてみたいと思いますが、この日本セメント跡地ですね、私が東京の本社に行きまして、総務部長さん、総務課長さんとお話をしたときには、もう日本セメントの跡地は売らぬとおっしゃったんですよね。あすこはもう絶対売りませんと。  で、もし売らないとするならば──2時間ぐらいいろいろ話をしましたんですが、もし売らないとするならば、八代を上から見た場合に、あの日本セメント跡地──さっきおっしゃった7.7ヘクタールですね、これは八代市の都市計画にとっては最も重要なところだから、その土地が日本セメントの土地ですから、八代の方からどうこうはできぬにしても、八代市の都市計画を眺めて、あすこを何とか利用計画をですね、考えていただけませんか、というふうに御相談したわけですね。そして確認したら、いや、やっぱり売らぬとおっしゃったもんですから。ところが最近になりますと、ちょっと変わってきておりますですね。  で、市長さんも何回か本社の方に行かれて──行かれたというふうなことをちょっとお聞きしておりますし、何か状況が変わってきたのかなという感じがするわけでありますけれども、それでは、どういうふうにするかじゃなくして、日本セメントさんとしてあれを手離していいかどうか、それから、まあ市長さんがもうちょっと何か言えるならば、その辺のところまで言っていただければと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) お答えいたします。  私も日本セメントに行きましたら、売らない、という話はもう確認いたしましたけれども、私は行ったのは──最近お伺いしたのは、買いに行ったわけでなくてね、あすこを再開発をしたいと。売るとか売らないとかは関係ありませんと。で、当市で再開発をして、道路を入れたり、いわゆる東のレインボーと同じように区画整理をしますので、ひとつ御了承いただきたいと。まあ、お売りいただければどうぞとか、売らなければどうぞと、こういうことで、売り買いに関係なくお願いをしてきたということです。 ◆前田秀康君 わかりました。あそこは本当にただ八代校区だけの問題じゃなくして、東のレインボーがどうやら当初の計画から──60万人年間集まる──それから30万人になって、何か──ということだもんですから、その新幹線、それからレインボー、本町、蛇篭港になりますと、本当にあすこは大事な土地、もう八代のですね、将来にとって最も大事なところになってきたわけでありますので、何とかですね行政挙げて、市挙げて、あそこを八代市の活性化の拠点となるように努力をしていただきたいという期待が非常に大きいもんですから──非常に大きいものですから、市長さんの全知全能を振り絞ってですね、セメントの方とも話し合いをしていただき、行政の考えられる最高の知恵を振り絞って、あそこの跡地利用に取り組んでいただきたいと、このように御要望いたしますので、どうかよろしくお願いいたします。  それから、蛇篭港周辺の開発の問題でありますけれども、これは基本構想ができておりますが、それから懇談会の皆さん方の話し合いもある程度まとまっておりますけれども、あれを見てみますと、蛇篭港周辺の開発につきましては、内港機能を復活するとか、それからマリーナの施設、朝市の大型化、集客力のある施設の整備、というふうなものが少し見えてきたような感じがしますけれども、実際、この問題に取り組んでいく方法としてですね、今何となく大ざっぱに文書の上で書いてあるだけですけども、実際、どのような方向でこれが進められていくのかなという感じがするわけでありますけれども、担当部の方のこの進め方についての内容をお聞きしたいと思います。 ◎企画開発部長(豊田貞二君) それでは、自席の方から答弁させていただきます。  今後の蛇篭周辺の開発についての今後の進め方ということかというふうに思いますけれども、ただいま御紹介がございましたように構想をつくり、そして基本問題──この懇談会等でもいろいろの御意見がなされております。  それで、議員御指摘のとおり、当地域はこれからの市の発展を考えました場合に、極めてまあ重要な位置であるということは、先ほど市長が認識を示したところでもございます。  蛇篭港は、御案内のとおり、現在八代港の前身でごさいますし、なおかつ歴史的にも価値ある港というふうに思っております。それから市の中心部にも位置しておりまして、いわゆるまあ、ウオーターフロントの開発の適地でもあるというふうに考えております。  そこで、当地域を眺めてみました場合に、管理区域という面から見ました場合に、議員御承知のとおり、河川区域あるいは港湾区域ということで、まあ重なっております。で、現在、建設省におきまして、球磨川河川改修事業の中で、蛇篭港とその周辺開発を市に対してまあ提案されておりますし、また一方、運輸省におきましても、まあ歴史を持つ蛇篭港の整備についても非常に関心をいただいておるようなところでございます。  このようなことから、蛇篭周辺開発の今後の進め方、いわゆる議員のおっしゃいました道筋といいますか、そういうものにつきまして、運輸省、建設省、熊本県、それから本市でもちまして、ごく近々こういうことにつきましての勉強会を行うことといたしております。まあこの勉強会の中で、活力とまあ潤いのある地域づくりを目指して、その筋道といいますか、そういうものが明らかになりますように精いっぱい努力したいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 次に、この構想の中で、交通構想がうたってありますけれども、これは道路網整備と一体化した架橋の建設、ということで示されてあるわけでありますが、平成7年度に臨港線が完成します。それから同じく、南九州西回り自動車道の建設が終了するわけでありますけれども、そうなりますと、市としては今、建設省とそれから運輸省とおっしゃいましたかね。(企画開発部長豊田貞二君「そうです」と呼ぶ)──ですね。あの国の方に積極的に働きかけていただいて、この架橋建設には国の目を──今バブルの崩壊でいろんな、日本全体、計画が中止されたり、まあ見直したいということで、いろいろ変化があっておりますけれども、この際に、国の目を八代の方に向けていただいて、皆さんのお力で努力をしていただいて、そしてこの架橋建設に積極的に取り組んでいただきたいと思いますけれども、この問題についての考え方をお願いいたします。 ◎企画開発部長(豊田貞二君) いわゆる架橋のことでございますけども、今御指摘のとおり、まあ南九州の自動車道路の整備も鋭意進められております。まあそういうようなことで、この自動車道と西部地域、さらに今お話がありました、まあ八代の臨港線と結ぶ幹線道路が、先ほど御紹介があっております構想の中でも示されているところでございます。  まあこれにつきまして、今後、先ほど申しましたように、合同の勉強会等もいたしますけども、いわゆるどういう手法が考えられるかということにつきましては、国道のバイパス的なものか、あるいは県道として位置づけを行うのか、あるいはまあ市事業として行っていくのか、いわゆるまあいろいろ事業主体も変わってまいるところでございますので、まあいずれにいたしましても、蛇篭周辺の開発の関連性も非常に多うございますので、先ほど申し上げましたような勉強会を踏まえて、そしてまあ国、県等と協議を進めてまいりたいというふうに思っております。  それから、まあ今後のことでございますけども、先ほど市長の方からも、まあ地方拠点都市のそういうお話もございますけれども、そういう中でも、まあ日本セメントの跡地を含んだ蛇篭一帯の開発、それから今お話があっております架橋整備につきましても、拠点都市整備の基本計画の中で検討を進めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◆前田秀康君 この橋につきましては、今国道のバイパスか、県道としての位置づけをするか、市道として取り組んでいくか、というふうなお話をされたわけでありますが、この事業そのものについて、市長は、私の大きな政策であり、この問題には積極的に取り組んでいきたいというふうにおっしゃっておられますけれども、内容を見てみますと、平成2年と平成3年度に合わせて1200万の調査委託がされて、その調査した項目はもうでき上がってきとるわけですけれども、平成4年度も平成5年度も全く何もないわけですね。  それで、まあいろいろ考えてみますと、事業が考えられている割には、人間が足らぬと。人材が足らぬと。もう言うなら、今、市長さんのお気持ちとしては、定数を変えてでも──市職員の定数を変えてでも人間を増やして事業をやっていきたいぐらいのお気持ちではなかろうかと思いますけれども、私たち素人から考えても、本当こらあ人間が足らぬなというぐらいに大きな事業が幾つもあるわけですね。  で、この事業に対しまして、なかなか私たちの目から見て、全く見えぬような状態でありますので、積極的に取り組んでいただいて、勉強会を今からされるということでありますので、そういったことの一つ一つ私たちは期待を持ってお待ちしておりますので、一生懸命取り組んでいただいて、何とか国の制度、また県の制度をもぎ取ってでもこの事業にも取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次、最後をお願いいたします。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 最後に、中国、北海市の代表団による八代訪問について、の項目でございます。  新聞等で報道されましたように、6月の28日には北海市の人民政府の項副市長を団長とする一行5名の皆さんが八代市を訪問されることになりました。まあ、ただいま市といたしましては、その受け入れの準備を進めているところでございます。  私は、昨年の2月と10月に北海市を訪問いたしました。10月に訪れました際、北海市の帥立國市長から、来年の5月か6月ごろに八代市を訪問してみたい、とのお話があり、今回実現することになったものであります。この訪問団を心から歓迎し、八代市の実情を実際に見ていただきたい。今後の友好交流の前進につながれば、と期待しているところであります。  で、行政の責任者といたしまして、国際交流に対する市長の基本姿勢ということでありますが、市民が国際的視野を持ち、国際化に適応していけるように、またあすの八代市を担う青少年を国際性豊かに育成していくためにも、国際交流は大きな役割を果たしているものと考えます。そういう視点から、国際交流の展開におきまして、充実した市民交流の実現を大目的として推進してまいる所存でございます。  交流の相手方──先といたしましては、地理的な、歴史的な最も近いという特性を持つ、まずアジア地域を中心に、機会があればアメリカ、ヨーロッパなどの都市とも交流していきたいと、このように思うわけであります。21世紀を展望して、世界に開かれた八代市を実現していくためにも、国際交流事業を進めているところであります。  北海市との交流の進め方につきまして急いで申し上げますけれども、友好都市の提携は、国際交流の展開の中で非常に友好的、効果的な方法だと考えております。提携を契機として、行政や民間でのさまざまな交流活動が進めやすくなり、充実した市民交流の実現を着実に進めることができます。  北海市とのいきさつにつきましては、既に御存じのとおりであります。まず、相手の市を訪問して、これは理解することが第一と考えて、私も先ほど申し上げました、中国の訪問をいたしましたし、そしてその北海市が港湾都市、工業都市としての八代と共通点の都市であるということがわかりまして、それを軸に──共通点を軸に交流が可能ではないか、とこのようにまあ感触を得ております。  市民各層各界の含めまして、友好訪問団や文化交流訪問団、教育・スポーツ交流訪問団、経済交流訪問団、行政交流訪問団などの相互訪問、交流が逐次行われて、その中から目的を明確にした両市の友好都市締結を実現していきたい、とこのように思いますが、何しろ、これを進めるに当たりましては、財政面のことを十分な検討を要することでもありますので、議会の御意見も十分尊重し、国際交流検討委員会のコンセンサスも得ながら、慎重に取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、北海市からの訪問団の目的については、どういうことなのか、という御質問でもありますので、お答えいたしますが、北海市は、中国で指定を受けました14市の沿岸開放都市の一つでありまして、現在、急速に発展を遂げつつある都市でございます。発展途上の都市として、外国との交流強化を強く希望しております。八代市と北海市とは、先ほど申し上げました、ともに港湾都市のある都市、あるいは工業都市などといった共通点がありまして、両市が交流を密にしていけば、経済や文化などの発展、ひいては、地域社会の活性化につながるものとお互いに理解しているつもりであります。  今回の北海市からの訪問は、さきに私たちが北海市を訪問したことに対する答礼の意味もあると思いますけれども、八代市を実際に訪問することで、八代市または八代市民を理解し、両市の経済、文化、教育などの分野における交流の可能性を探りたいということではないかと思います。今回、団長としておいでになる北海市の人民政府の項副市長さんとは、私は2度お会いいたし、大変お世話になっておりますので、この機会にぜひ八代市をよく理解していただいて、また友好を深めていただくように心から歓迎を申し上げたいと、今から心待ちにしているところでございます。  以上です。 ◆前田秀康君 この問題について、何点かお尋ねする予定にしておりましたけれども、時間がありませんので、要望だけにさしていただきたいと思います。  これは今、全国で574の自治体が847の市と提携を結んでおりまして、県内では、熊本県、熊本市、それから本渡市、さらに5つの町が15の町と提携いたしております。それで、八代の市民意識調査が過去2回行われておりますけれども、これを見ますと、59年度に友好都市締結についてどう思いますか、という質問に対して、賛成が44.4%、それから反対が52.4%。で、行きたい──行きたいというか、その締結を結んだら──結ぶところはどこがいいですか、という質問に対して、中国が144件、アメリカが36件、オーストラリアが16件、それから平成元年には、あのイエスが48.7、ノーが44%、と逆転しております。おつき合いをしたい国はやはり中国が241、それからアメリカが43で、3倍強でありますけれども、こういったことが行われておりますし、今度ははっきりと北海市という方がおいでになるし、市長も行っとられますし、また市民の皆さん方の感覚も、この59年、平成元年にはまだそういう話はなかったわけですから、今度市民意識調査をしていただいて、特にこの問題にこう、ある程度焦点を当てて、できるだけ市民の皆さんが正確な判断をできるような市民意識調査をすることが大事ではなかろうかと思います。  ですから、これはもう時間がありませんので、要望にとどめさしていただきたいと思いますが、どうかひとつこの問題についても、市民の皆さん方の賛成、反対、いろいろございますので、慎重に取り組んでいただいて、市民の皆さんの意見を最も尊重していただいて取り組んでいただきたいということを要望いたして、終わりにさしていただきたいと思います。  ありがとうございました。(拍手する者あり)          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。             (午後零時08分 休憩)          ────────────────────             (午後1時03分 開議) ○議長(加藤忠昭君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1〜18(続き) ○議長(加藤忠昭君) 日程第1から日程第18までの議事を継続いたします。  木田哲次君。 (木田哲次君 登壇。「頑張れ」「木田先生、深呼吸」と呼ぶ者、拍手する者あり。笑声) ◆木田哲次君 こんにちは。市民会議の木田です。通告に従い順次お尋ねをいたします。  最近のリサイクル運動のうねりは、全国的にもかなりの高まりを見せつつあり、環境問題への市民意識も相当深まりつつあるものと強く認識しているこのごろです。担当部におかれましては、6月1日付の市報を見る限り、ごみ減量化への意気込みの強さを感じるものであります。が、もう数歩踏み込んだところでの施策をお願いいたしたく、お尋ねをさせていただきます。  ごみ減量化への有効な手段の一つとして、リサイクルの促進と分別収集は必要欠くべからざるものであり、先進地の事例を見る限り、当八代市では、もっと踏み込んだところでの展開がまだなされていないと思うのです。  そこで、これからの分別収集とリサイクル対策についてどういう作戦とビジョンをお持ちなのか、お尋ねをいたします。  また、先日、全国市長会でごみ減量化作戦の討議がなされ、ごみ有料化の決議がなされております。市長さんは、この点どういうお考えをお持ちなのでしようか、お聞かせください。  次に、昨年9月の九州環境開発の倒産以来、数々の諸問題が吹き出したにもかかわらず、懸念されていた梅雨時期に入っても何らの解決も見出されないまま現在に至っております。このまま推移いたしますと、この教訓が生かされないどころか、すべてがうやむやに終わってしまうのではないか、と心配するのは私一人ではないはずでございます。市長さんもさぞ御心痛のきわみではなかろうかと推察する次第です。  そんな中で、廃棄物処理対策室が3月に設置され、4月に環境衛生部の設立を見たわけでございますが、この廃棄物処理対策室は、3カ月間、現存する残灰処理に対してどういう働きをなされたのか。また今後、どのような作戦でいかれるのかお尋ねをいたします。  次に、市立幼稚園の3年保育についてお尋ねをいたします。  平成3年3月、文部省より第3次幼稚園教育振興計画の通達がなされました。これは、幼稚園教育は3歳から、という理念に立った国の施策に基づくものであり、平成13年までの10年間に、入園を希望する者すべての3歳から5歳児を就園させることを目的とした振興計画であります。  教育委員会は、この第3次幼稚園教育振興計画をどのように受けとめていらっしゃるのか、御見解を伺いたいと思います。  次に、現在、出張所を併設しない、八代、松高、植柳の各公民館では、公民館主事と管理人さんとのコンビで事務所が運営されております。  それぞれの公民館の機能アップと地域住民へのサービス向上の観点から、また公民館主事の方々と社会教育関係団体との連携をよりスムーズにするためにも、公民館事務補助職員の配置をお願いするものでございます。御見解をお伺いいたしたく存じます。  以上、再質問は質問席で行いますので、市長さん初め執行部におかれましては、簡潔で誠意ある御答弁をお願い申し上げます。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 木田議員の質問にお答えをいたします。質問の項目は3項目でありますけれども、それぞれの項目につきましては担当をもって答えさせますが、一応、私は、この環境行政について、まずごみの有料化につきましてお答えをいたします。  このごみの有料化につきましては、木田議員のお尋ねは、現在無料で収集しておりますところの家庭のごみについてであるとこう存じますが、八代市では、平成2年の11月に構成員2人以上の世帯を対象に無作為抽出によりまして、1100の御家庭に郵便による、家庭のごみの処理等に関する調査を実施いたしました。有効回答は、606件、回答率は55.14%でありました。この中で有料化については設問をいたしておりませんでしたので、皆さんの御意見がよくわかりませんでしたけれども、回答をお寄せいただいた中で、設問以外で143件の御意見があり、その中で、有料化すべきである、との意見は2件ほどございました。  このように、有料化を進めよ、との御意見のあることも存じますので、これからは、各種団体及び各界の御意見や各都市の実情を見きわめながら対応してまいりたいと、このように思います。  産廃対策の問題につきましては──(木田哲次君「ちょっと待ってください。それは後からお願いします」と呼ぶ) ◆木田哲次君 ごみ有料化の問題と分別、リサイクルの問題をあわせて討議していきたいと思いますので、済みませんが、分別、リサイクルについての御答弁をお願いいたします。             (環境衛生部長冨田弘晃君 登壇) ◎環境衛生部長(冨田弘晃君) それでは、木田議員お尋ねの環境行政の中で、まあ市の分別収集とリサイクル対策についての御質問でございますので、お答えを申し上げます。  まず、これまでのやはり収集あるいはリサイクルに取り組んでまいりました経過を若干御答弁さしていただきますが、御案内のように、リサイクルが行われますのは、古紙、空き瓶類あるいはジュース缶を含めた古鉄類でございます。まあそれにアルミ類とか、あるいは布類もございますけれども、この中でまあ市が一番力を入れておりますのは古紙でございます。  で、リサイクルの取り組みといたしましては、各種団体が分別回収しました古紙、すなわち新聞紙とか雑誌とか段ボールを問屋に納められた分に対しまして、まあ1キロ3円の補助金を交付する制度を一つ実施をいたしております。で、平成4年度から実施しておりまして、4年度実績は、上野議員さんの御質問にもお答えしましたけれども、914トンでございました。  まあ啓発も必要であろうかということで実施をいたしておりますけれども、これにつきましては、まあかねがね各種団体に呼びかけておりまして、特に今年度は、環境月間にちなみまして、「広報やつしろ」6月1日号に特集を組んで実施をいたしたところでございます。なお、活動しておられる各種団体があるわけでございますけれども、この組織化あるいはネット化、これらもこの事業の推進効果を向上させるために必要ではなかろうか、今後取り組んでまいりたい、とかように考えております。  で、今申し上げました、市の方で一番力を入れておりますリサイクルの古紙の関係について一応お話を申し上げますけれども、各議員も御承知のとおり、リサイクル活動が最近非常に活発になってまいりました。したがいまして、回収量も以前に比べまして非常に多くなったわけでございまして、これを回収します問屋さんのストックヤードというのは満杯でございます。で、ヤードが足りずに屋外にシートをかぶせてあるというようなこともございます。したがいまして、あるいはこれはまあ使用しますといいますか、これを生産に向けます工場にもいろいろな問題があるようでございまして、今後は、これらの問題も含めてひとつリサイクル活動について取り組んでまいりたい、とかように考えておるところでございます。  それから、ごみの分別でございますけれども、これにつきましては、可燃物と不燃物の、御案内のように2種類でございまして、まあ不燃物中の瓶とか、あるいはジュース缶は清掃センターの資源化施設におきまして、手選別によってまあ分別を行いまして資源化をいたしておるところでございます。  可燃物につきましての分類──分別は、まあ市民の皆さん方の御協力をいただきながら、ごみとして出される古紙を回収し、資源化へ回しているところでございます。  将来の計画といたしましては、環境自治会や婦人会等の各種団体に呼びかけましてより多く回収団体を育成し、なお一層回収の実績を上げたいと考えております。まあまぜればただのごみでございますし、分けますと、まあ貴重な資源でございます。このことを事業推進の座右銘にして今後積極的に取り組んでまいりたいと思います。
     以上でございます。 ◆木田哲次君 リサイクル、分別への取り組みと、非常に今回の市報にも、先ほど述べましたように、前向きの姿勢をうかがうことができるわけでございますが、ごみ問題及びリサイクルのいろんな施策集をですね、ちょっとこう、いろいろ読んでみますと、八代でやっていないようなことがたくさん、ほかの自治体ではやられているという現状はですね、八代市としてもこれは認めていただきたいなというふうに思うわけでございます。  と申しますのも、身近なところで──まあ身近といいますと、熊本県内になるわけでございますが、熊本市、菊池市、荒尾市、そういったところは、分別、リサイクルをやっぱり積極的に進めていらっしゃる。非常に住民の同意を得られる前にですね、積極的に施策を打って出ながら、そしてその同意を得るような努力を続けていらっしゃるということをですね、八代市としても十分耳をかしていただきたいなというふうに思うわけでございます。  実際、清掃センターでも、かなりのリサイクル活動が行われていることは、私も存じ上げておりますけれども、それとともに、町内の廃品回収等によるリサイクル活動もかなり活発化してきております。しかし、瓶等に考えてみますと、瓶、缶のすべてがリサイクルに回っているわけではございません。そういうシステムの確立をいろんな方面から──多方面から考察して、もっとたくさんのリサイクルがなされるということをですね、行政としても踏み込んだところで考えていただきたいというふうに思うわけでございます。集まったところだけのリサイクルでは、やはり今の地球的な規模での環境問題には対応できないだろうというふうに考えるわけでございます。それとともに、分別とリサイクルの、そして先ほど市長さんからお答えいただいた有料化ということに関する究極的な目標は、やはり環境問題と、あと一つは、清掃センターの延命化という、ごみ減量化の問題がそこにつながってくるわけでございます。  その点、有料ということに関するごみ減量化には大変いろんな事例がございます。これもなかなか市民のアンケートをとって、いろんな方々と対応して、ということでは、この問題もなかなか進みそうにありません。  ただ、八代市の財政におきましては、今、約年間7億円程度の清掃センターの経費がかかっていると。八代市の財政規模におきましても大変大きな比重を占めるわけでございますが、その点、ごみ有料化というものに対する財政的な貢献から考えますと、これも見逃せない──ごみ減量化と財政的な側面からの見逃せない大きな一歩がそこで踏み出されることができるやもしれません。  そして先進地の事例を見ますと、やはりごみ減量化に急速な節約ムードがですね、この有料化ということで促進されることが実証されております。市長さんもぜひこのごみ有料化をですね、市民のアンケートだけではない、やはり政治家としてのポリシーと環境問題に対する認識の深さをですね、市長としての施策に反映させていただきたいな、と切に願うものであります。  それとリサイクル、これも八代の環境を考える会などでも、独自で自分たちの事業をですね、展開し、市がやらない──まあ実際やっていらっしゃるんでしょうけれども、もっとリサイクルの効果を高めるために、いろんな民間団体、ボランティア団体がですね、町内の廃品回収とは別にリサイクル事業を展開しようという計画を持っていらっしゃいます。そういう市民意識の高さは、近年にないものに今高まりつつあることは本当なんです。  そういう状況の下では、やはりごみ有料化の問題も市民には受け入れやすい、先ほどアンケート調査で平成2年とおっしゃいましたけれども、その3年間の推移の中では、かなり市民の方々の意識もかなり前向きになっているというふうに私は考えます。その点、ごみ有料化──ただお金を取るということじゃないですね、やはりごみを処理するにもお金がかかるという認識を持ち合わせたところでごみ減量化につなげる一石二鳥のこのやり方をですね、前向きに考えていただきたいな、と御提言を申し上げます。  そして先ほど、環境衛生部長の方からお答えがありましたように、今リサイクルの行き詰まりが見えつつございます。一つの例をとりますと古紙の問題でございます。  この古紙──なかなか今私たちが使っているこういう書類等も、あの再生紙ばっかりではございません。ニューパルプを使った安い新しい紙、高い古い紙、やはり消費者といたしましては、高い新しい紙を使う──いや、安い新しい紙を使う傾向になるのは、当然の理だと言えましょうけれども、やはり環境問題をフィルターとして考えるなら、高い古い紙を使う、こういう認識をもっと促進させなくてはいけません。そういう意味では、行政はやはり私は、この庁内で使う紙においては、古紙を──再生紙を使うべきであるというふうに思っております。まあ、かなりの部分使ってあるとは思いますけれども、入札等の関係で、安い等に流れることに関しても、御一考をお願いしたいというふうに考えるわけでございます。  そして、その古紙が大きな需要となって私たちが使っていけば、当然値段も安くなるはずです。そして、その古紙のリサイクルの中で一番大きなポイントを握っているのは新聞紙でございます。きょうも新聞社の方がいらっしゃいますから、あえてここで申し上げたいことは、古紙の混入率が40%でございます。しかし、新聞はだんだん軽量化されていく中で、やはりニューパルプの存在が大きく、なかなか40%以上の古紙の混入ということは、新聞社でもやっていただけません。  そこで私が行政にお願いしたいことは、十條製紙──ああ、今は日本製紙と言いますけれども、今地元に製紙工場があるならば、何とかこの古紙の在庫問題も一挙に解決すべく、そしていろんな形で行政が日本製紙とタイアップして、このリサイクル運動がもっとスムーズに、円滑にいくようにですね、働きかけを行ってほしい、とお願いをいたしたいというふうに思うのです。  やはり、1キロ3円の補助金が出されておりますけれども、それだけで済むべき問題でもございません。いろんな民間団体がいろんな形でリサイクル運動をしても、流通の経路がなかなか見えてこなければ、このリサイクル運動もいつか行き詰まりを見せるわけでございます。ましてや今の円高でございます。円高は海外から安い原料を入れることができる。東南アジアの熱帯雨林の原木が安い値段で入ってくりゃ、当然日本で回収された古紙は高いものにつくわけでございます。  そういう意味からも、新聞社の方々にまたお願いを申し上げますけれども、新聞社の、いわゆる使う側の方からも、そして私たちもそれに同じサイドで考えて、そして行政からの大きなバックアップがここに必要になってくるんじゃなかろうかと思うわけでございます。これは避けて通れないリサイクルの促進でございますので、どうか行政もこの点を考えていただきたいと思うわけでございますが、その中で、こういうふうに古紙の値段が下がってきますと、一番迷惑をこうむるのは回収業者の方々です。せっかくリサイクルを円滑に進めていくために、回収される業者の方々が生計が支えられない状況になってくりゃ、やはりその点についても行政は愛の手を差し伸べるべきだというふうに考えるわけでございます。  これは先進地の事例がないわけではございません。現実に荒尾市では、回収業者に2千数百万円の予算を上げて補助を計上しております。そういう先進地があるなら、もっと八代市で──八代市にとって必要なことは何か、ということを選別して、どんどんこの施策を反映させていっていただきたいというふうに思います。なかなか財政難の折、いろんなお願いばっかりで、すぐします、はい、とは言えない状況は重々存じ上げた上でのお願いでございます。環境問題は、採算制だけで論じられることはやはり禁物だと、新聞でもよくこういう論文を見るわけでございます。採算の合わない部分はやはり行政というものがプラスアルファをしてあげて円滑な運営ができるように──円滑な流通が可能になるように助言もしくはアシストを行っていただくことが一番行政の重要なポイントというふうに認識しておりますので、どうかその点を、部長さん初め執行部の方々、前向きに御検討をお願いしたいというふうに思います。  次、お願いします。 ○議長(加藤忠昭君) 環境衛生部長。 ◆木田哲次君 廃棄物処理対策についてお願い申し上げます。 ○議長(加藤忠昭君) 市長がお答えになるんですか。  市長。             (市長沖田嘉典君 登壇) ◎市長(沖田嘉典君) 産業廃棄物に関する公共機関にかかわる強化につきましてお答えをいたします。  さきの副島議員の質問にも十分お答えしたと、こう思いますけれども、重ねましてお答えいたしますが、議員御承知のとおり、私どもは、八代市の生活環境保全を──生活環境を保全して、また支障のないように監視をしていく基本的な姿勢は常に持ち合わせておるわけでありますが、現行の法律の枠の中では、まあ産業廃棄物に関しましては、市にその行政権限が移譲されておりません。また県や国の対応もおくれているというような御指摘もたくさん聞くところでございますが、県はこの7月から、産業廃棄物指導要綱を施行いたします。  この主な内容といたしましては、事前協議の義務づけ、それから違反者への勧告や公表制度を設けるとともに、産業廃棄物施設の設置に係る紛争の予防及び調整、また紛争時期には知事にあっせんの申し込みができるなどを、この7月に施行される要綱の中には定めてありまして、これは一つの大きな前進であろうと思います。  私どもも、さきにお話がありました、市長会等の組織を通じまして、議員御指摘、御助言を具体的──具体化して提案などいたしまして、積極的に国や県に働きかけを行いたいと思います。  なお、不足の部分は自席、あるいは不足の部分は部長をもって答弁させます。 ◆木田哲次君 じゃ、廃棄物処理対策室の、あの3カ月の動きについては御説明いただけますでしょうか。 ◎環境衛生部長(冨田弘晃君) 自席から失礼させていただきます。  今、木田議員さんの、廃棄物対策室の3カ月間の活動状況ということでございますけれども、まあ廃棄物対策室は、御案内のように、本年の2月末に1名の兼務職員が配置されまして、その後、4月になりまして、改めて担当3名が派遣されて実働に入ったわけでございますが、まあ設置以来、対策室におきましては、昭和地区及び敷川内地区における廃棄物の不法投棄及び二見最終処分場の建設等の緊急かつ難解な課題について地元の意向を酌みながら、その早期解決、また抜本的な解決に向けて、まあ一生懸命取り組んでまいったところでございます。  しかしながら、これは市行政におきましても、また配置されました職員におきましても、全く初めての経験でございますし、初めて正面から取り組む環境問題、しかも問題の中には、事態が深刻に進捗しておるということ等もございまして、対策室にとりましては、いわば試行錯誤の中での、現在対応しておるというのが実情でございます。  で、最近におきましては、雨季対策を緊急にとるべきと──対策と考えまして、環境衛生部を挙げて努力をいたして、地元等の協議を重ねてまいった次第でございますが、まあこのような中で、県による昭和地区においての地元説明会の開催、また昭和地区の代表の方々と漁協関係者との話し合いの場の提供などの事業と言いますか、取り組んでまいりました。つい先日は、最も急を要した昭和地区におきます緊急の雨季対策につきましては新聞報道で御案内のとおりでございます。  また敷川内地区につきましては、雨問題も含めまして、不法投棄されました廃棄物の詳細な調査が抜本的対策のまあ第一歩と考えまして、県との協議を進めているところでございます。これはまあ、初日の副島議員さんの御質問にも答えたところでございます。  さらに二見地区を含めた雨対策といたしまして、監視の強化に今後とも努め、取り組んでまいりたいと、そのように考えております。  なお、昭和地区及び敷川内地区につきましては、廃棄物による汚染の状況を継続審査する必要もございますので、その調査費を今議会にお願いをいたしているところでございます。  まあ以上の取り組みの一方、国や県、あるいは市による公的関与等につきましても制度上の問題、あるいはこれに基づく権能の問題等がありますものの、まあ八代の将来におきます廃棄物対策の確立に向けまして、まあ幅広く、総合的に検討の必要があろうかというふうに認識をいたしておるところでございます。  以上でございます。 ◆木田哲次君 昨年9月に九州環境開発が倒産して以来、現在までちょうど10カ月でございます。冒頭にも申し上げましたように、何の解決もなされないまま現在に至っておるということはみんなが認識しているところだと思うんです。  じゃ、この理由は何なのかと、やはりここで原点に返ってですね、考えていただきたいと市長さん、思うわけでございます。  先日の副島議員の御質問の中で、県に八代市議会の意見書を持って行ったところ、敷川内て何ですか、というお答えが非常に憤慨をもって副島議員もおっしゃっていらっしゃいましたけれども、この現状を見る限り、今までやってきたことは何だったのか、ということを改めて強く怒りとなって感じてほしい、と市長さん、思うわけでございます。  何も進捗していない状況は、何が理由かと言うと、やはり八代市に何もすることができる──できない権限があるから──ないからだ、と。いや、ちょっと言い方、おかしかったですね。やることができる権限がないからだということだと思うんです。  非常にこの問題を論ずるとき、ごちゃごちゃになって論じにくい面もあるんですけれども、昭和地区の人たちが考えていらっしゃるのは、やはり第三セクター──行政関与という形をですね、強く申し入れていらっしゃるわけでございます。これは何を申し入れていらっしゃるかというと、残灰の処理でございます。そして今県が進めているのは、どうもクリーンアメニティという会社に後を継いでほしい、という意向が強く感じられるわけでございます。結論は出てませんけれども、多分そうなるだろうと。これが一つの私はうやむやな状況だというふうに思うわけでございます。  だから、やはり3月に廃棄物処理対策室が設置され、4月に環境衛生部ができた。3月の定例議会で、戦略は何ですか、とお聞きしましたところ、お答えはほぼゼロに近い状態でございました。ここに戦略がないから、やはり1年間の結果がこのざまだということにもなるわけでございます。ちょっと言葉はきつうございますけれども、結論はそうなるんだろうというふうに私は思うわけでございます。なかなかはざまに立って市長さん大変だなあ、という気がするわけです。  例えば、昭和、金剛、二見地区の方々が市長室に陳情に行かれて、そのとき、市長さんの御答弁が新聞に載っておりました。この梅雨期を前に、何とか市で雨対策を考えたいと。これは何もすることのできない八代市としてのこの立場を十分わかった上で、市長さんが市民に対しての本当に切ない言葉のあらわれだろうというふうに私は理解をするわけです。何にもできない状況の中で、そう言わざるを得ない。しかし結果的には市は手を出せない。このジレンマを市長さん、どう思われますか。  県が、敷川内って何ですか、と言うこと自体、これは私たちはもっと怒っていいはずでございます。何をとぼけてるんだと。県出身の2人の部長さんも来ていらっしゃいますけれども、この現実を見る限り、お役所は県の方が上なんですかね。こういうばかな状況が発生しているにもかかわらず、やはり八代市としては黙っているわけにはいかないはずでございます。もう一回考えてみてください。この矛盾の中で、八代市としては、現存する残灰処理をどう片づけるのか、その戦略が何もはっきりしないまま1年間が過ぎています。それは権限がないからだろうといふうに私は素人なりに考えるわけでございます。  いつまでも県とのパイプ役、それだけで終わっていては、全く解決がなされないまま、うやむやな形で民間の産廃業者に移ってしまうと。そこを市長さん、どういうふうに考えられますか。物すごく私は──もし私が市長なら一番悩むところだろうと思うんですけれども、その点についてどういうお考えをお持ちでしょうか。 ◎市長(沖田嘉典君) 産廃問題について市長は悩んでいないんじゃないか、というようなことでありますが、(木田哲次君「そういうことは言うとらぬですよ」と呼ぶ)すっかり悩んでおるわけでありまして、この問題が起こって、とにかく昭和の地域の皆さんが、本当に寝食を忘れてこの問題に取り組んでいらっしゃる。もちろん各場所で──いや、公式に申し上げている、市には権限がないから、何もできない、というような言葉を申し上げていることは事実でありますけれども、それは公式の言葉であって、あくまでもこの問題は、私たち八代市民に降りかかってきた大変な難題でありますから、その第一線、先頭に立って市長が動くことはもう当然の理であると、このように思っております。  そういう意味合いで、この1年間、何もしなかったんではないかなあ、というような、仮に質問があるとすれば、それは大変認識──もう少し積極的に私たちのことを知ってもらいたい、現地にも入ってもらいたい、とこう思うわけですが、陳情があったから2億円の金でも捻出をして、そして今の雨季処分、雨季対策、そういうこともしたいということも申し上げたことは事実でありますけれども、そういうことの中で、県はそれを認めなかった。そうして、いわゆる継承業者である今のクリーンアメニティですか、そこに依頼をして、現在は吹きつけをやって、その完成をしておる。まあ梅雨を迎えた、とこういうことになっておるわけです。  で、私どもは、そのクリーンアメニティの処置方法が許認可に通じるんではないかということで、まあ大変苦慮しておりますから、これからまた大きなこれからの課題があると。それには四つに組んで、地域住民の皆さんとともにこの問題を何らかの方法で解決していく、そのように考えております。 ◆木田哲次君 何もしてないじゃないか、ということじゃないんですよね。何もできてない、できないジレンマを僕は市長にかわって言ったつもりなんですよ。だからやはり廃棄物処理対策室では、市長さん初めみんなで一緒になってですね、その戦略を練ろうじゃないですか。これが今、八代に課せられた大きな命題なんですよ。私が言いたいのはそこなんです。  だから、これにはですね、昭和地区の人たちのあのニーズ──行政でやってほしいと端的に言っていらっしゃいますね。しかし、そのできないジレンマ。このまま推移していくと、クリーンアメニティという会社があそこを継承するわけです。いわゆる住民のニーズと全く違う形になりつつあることは、現実的に私たちはそのまま受け入れなければいけないのか、市としてはどうするのかという、そこの論議がですね、ちっともなされない。3カ月に1回、私がこの場に立って、ほかの議員さんたちがいろんな形で質問されても、何も結果が出てこないわけですね、もう少し緊急的にですね、議会と執行部と、そして担当部と一緒になって、この現存する残灰処理をどうするか、ということをもう少し論じるべきだというふうに考えます。  それと、今問題になっているのが第三セクターのお話でございます。県の産業廃棄物公共関与基本構想策定検討委員会というところからの提言で、第三セクターをもっと進めなさい、というお話でございますけれども、この第三セクター、先日、副島議員の質問にもございました。市長さんの御答弁には、積極的に進めたい、というお答えがありましたけれども、第三セクターという形で現存する残灰処理はなかなか今はできない。第三セクターを設立させて、それを運営していくには物すごい時間と経費が必要なんですね。  それと、現存する残灰処理、そのジレンマをどうするかと。やはりこれはみんなで知恵を出して考えていかなくてはいけないだろうというふうに考えるわけです。ただ県とのパイプ役だけで八代市が終始していては何にもならないこの現状、地域の方々の心の痛みをやはり私たちはもっと真剣に考えるべきだろうというふうに考えます。  私もこの産業廃棄物のいろんな勉強をする中で、いろんな情報を入れていくわけでございます。そこでいろんなニュースが飛び込んでくる中で、政治家と廃棄物業者の癒着、こういう話まで飛び込んで来ます。じゃ、今、熊日あたりに載っています腐食の構造を見てみますと──ああ、「腐食の水脈」というあれを読んでみますと、やはり政治家と業者との金の関係なんか、やはりいろいろ取りざたされているわけでございますが、政治に素人の私でさえ、もし産業廃棄物業者と、その裏に暗躍する政治家の絡み等をですね、考えるなら、ちっともこの八代市が受けたこの痛みは解決の方向に行かないような気がするわけでございます。だれがどういう形で絡んでいるのか、全く存じ上げませんけれども、八代市として八代市民のために、この現存する残灰処理をまともな形でいかないと八代市は方向を誤るでしょう。  そういう意味で、市長さんにとっては、そういう政治家の存在ということは非常に邪魔になるはずでございます。行政のトップとしてその点にどういうお考えをお持ちか、ちょっとお聞きしたいと思います。 ◎市長(沖田嘉典君) 今の昭和、二見、敷川内、民間業者が絡んでの問題でありますから、この公式の場での私の昭和産廃問題についての──はなかなかコメントするのに非常に慎重を要しますので、答えにくい部分もありますけれども、いずれにいたしましても、かかってくる火の粉は私たちの市民でありますから、まあ、これはうまくいくように最善の努力をしていかなきゃならないと、このように考えているわけです。  まあしかし、その現在問題になっております、敷川内でも二見でも昭和でも、そのことにとっぷりつかって行政が行くということについてはなかなか問題点も多いという観点の中で、私はそこに第三セクターというものを考えているということであります。  昭和の場合でも、それから二見の場合でも、あれは最終処分地で中間処理場ではないわけです。最終処分地を地元の人たちがオーケーされたわけで、二見もオーケーされたという経緯がありますから、その最終処分地を持たないで第三セクターということを考えたんでは、これは前に進まないということから、第三セクターは、いわゆるその安定型、遮断型、それから管理型──その安定型はもう一般、皆さんがやるとされても、この遮断型、管理型というのは、もう毒物を扱うものですから、これは民間企業に任せてはいけないんだというそういう声がもうはっきりしているわけです。今こそ、これは行政が、国、県、市がタッチしてこれはやるべきであるということで、この問題が起きた当初ごろから私は県知事と相談をいたしまして、いずれにしましてもこれは機が熟してきておるから、三セクをつくるべきだということの中で、あのような規則等が県の方でも少しずつ出てきていると、こう思っておるわけです。  そういう意味合いから、この三セクは、いわゆる昭和、二見対策という意味でなくても、大きく最終処分地を求めながら、これを解決していく機関を行政がタッチしてつくっていくということで、これは今の産業廃棄物対策室──もちろん昭和の問題等もありますけれども、そちらの方に重点を置いてまあ考えてもいることでもありますし、また、今の環境衛生部を独立したのも、いわゆる一般廃棄物の向こうの移転という問題、それとし尿処理、それからただいまの産業廃棄物、この問題は、もう避けて通れない重大な仕事でありますから、これを独立して、特に担当を対策室から第三セクターへの準備ということに切りかえて精力的にやっていきたいと、こういう意味で前の副島議員にも答えたわけでございまして、何はともあれ、一番大きな被害は八代だとこう思っておりますから、積極的に取り組んでいくということでございます。 ◆木田哲次君 積極的な御意見は本当に感謝申し上げたいと思いますけれども、それだけ市長さんの意気込みが強いなら環境衛生部をもっと前面に押し出してですね、どんどん示唆を与えてほしいというふうに思います。そうしないと、私は環境衛生部の職員の方々が何をどうやっていいのかわからない状況にもしあるとするならば、それは非常にまずいことだというふうに考えますので、ここで市長さんの指導力というものが大いに発揮されるということを期待申し上げます。  次、お願いいたします。  済みません、時間がありませんので、簡単にお願いします。             (教育長水本正和君 登壇) ◎教育長(水本正和君) 2番目の問題にお答えいたします。  その前に、木田議員が幼稚園教育について並み並みならぬ御熱意で常に御尽力いただいていることに感謝申し上げます。  先ほど申されました3年保育ですが、その前にちょっと、平成元年に幼稚園の教育要領が改正されましたが、いわゆる小中学校でいう指導要領に匹敵するものですが、幼稚園教育要領の改正の大きな柱は量的拡充より質的充実ということでございます。  で、特に先ほど御指摘いただきました、平成3年に第3次幼稚園教育振興計画が示されましたが、おっしゃったとおりに平成13年までの10年間、今から言いますと、あと7、8年というところですが、その間に入園を希望するすべての3歳から5歳までの児童を就園させることとなっております。それを目標とした内容でございます。  したがいまして、本市といたしましても、当然その目標に沿うべく努力をしなければなりませんが、それにつきましては、かなりの問題点もございますが、大きく分けると2つの面があると思います。あえて言うならば、ソフト面とハード面ですが、最初の一つの問題は、3歳児を幼稚園に通わせることについて、その内容ですね、例えば第1点にこういうことが考えられます。  3歳児は、今までの4歳、5歳児と違いまして、生活リズムとか遊びの継続時間とか疲労感などで、今までの4歳、5歳の園児とは違った意味での弾力的な取り扱いが必要です。これが第1点です。  第2点では、3歳児を就園させる場合に、まだ3歳児ですので、通園を強要したり、親と無理に分離したりとか、そういう無理がないということが、これが2番目です。  3番目には、3歳児は何といってもまだ家庭での教育が非常に大事な時期でございますので、幼稚園に通わせるにしても家庭との一層の連携を図らなければならない、とそういった3つの課題を指摘することができます。  次に、もう一つのハード面といいますか、もう一つの面では、現在八代市にある園舎を効率的に利用して3歳児を就園できるかどうかという、そういう施設の問題。もしこれをまたいろいろ改作するためには相当な財源が要ります。そういう問題がございます。それと同時に、当然職員をふやさなければなりませんので、職員定数の問題、これも財政にかかわる問題でございます。  きのう、栗原議員の御質問にお答えしましたように、幼児が減少傾向にありますので、そういった面から幼稚園と、私立の幼稚園あるいは保育園との関係も重要な問題になってきます。こういうことは、ほかの地域を見ましてもですね、幼稚園と保育園とのその幼児の人数によるですね、いろいろ問題があって大変困難しているところもあるようでございますが、そういった幾つかの施設の問題、教員の確保の問題、それから私立幼稚園あるいは保育園との関連なども考えなければなりませんので、ここ数年間のうちにそういう目当て、3歳以上の子供、3歳からの子供全員就園させようという目当てをですね、実現するためには、相当、今から研究し、御相談申し上げることがたくさんあると思いますので、今後とも議員さんを初め各位の御協力や御指導をお願いしたいと思います。  以上でございます。 ◆木田哲次君 ここに全国国公立幼稚園長会の答申がいろいろ出ているんですが、これにおもしろいことが書いてあります。やはりこの3歳児保育のですね、やはり現状は、やはり今の社会的な背景が裏づけにあるということですよね。  やはり兄弟が少ない、そして幼児体験として我慢強い子ができてこない、早く社会性を持たせたところに置かなければいけないというですね、意味合いもこれに含まっているようでございます。地域社会の連携も非常に希薄になっている。やはり私たちが育った時代と若干、今の子供たちの時代が違うということもですね、考慮に入れて、ぜひ前向きに考えてほしいというふうにお願いするわけでございます。  条件整備等については、非常に園児数が今少なくなってる、まあその点から論ずるわけにはいきませんけれども、まあ教室が余ってるところもあるようでございます。まあそういう意味からも、財政的な面から先生たちの配置もなかなか難しいかもしれませんが、できるところから一つ一つ踏み込んでいっていただければ幸いに思います。  じゃ、次、お願いいたします。             (教育次長田川正明君 登壇) ◎教育次長(田川正明君) 第3点の公民館事務補助職員についてのお尋ねにお答えいたします。  本市には、御承知のように15校区のうち10校区に教育委員会が所管いたします公民館がございます。そのうち7公民館に市の出張所が併設されております。  議員御指摘の、八代、松高、植柳の3校区には出張所はございませんで、純然たる公民館でございます。したがいまして、この3公民館には、主事のみ1人ずつを配置しておりますが、主事は通常の公民館主事としての業務のほか、市の嘱託員さん等との対応など出張所長的な役割も果たしておるのが現状でございます。  したがいまして御承知のように、外勤を伴う業務もかなりございまして、公民館を留守にする──しなければならないことがしばしばございます。まあその間の来客やあるいは電話の応対等ができず、現在のところ、やむなく公民館の使用申し込みの受付など簡易な事務業務を含めまして、一部を管理人さんにお願いして対応しておる状況でございます。  まあしかしながら、なかには管理人さんにお願いするにはやや無理ではないかと思われる用件等もございますし、また、管理人もまあ夫婦住み込みということでございますため、なかなかなり手が少ないというのも現状でございます。  まあこのようなことから、教育委員会といたしましても、今後市民の皆様のニーズにおこたえできるような公民館のあり方につきまして、管理や運営の面を含めまして改めて検討してみたいと思いますとともに、この3公民館の職員増を図ってほしいという、まあ校区の皆さんからの、各方面からの御要望もありますことも十分承知しておりますので、なかなか職員の人員増は定数枠等もございまして非常に困難ではございますけれども、公民館の事務補助員等の配置につきましては、できるだけ実現できますように努力をしてまいりたいと思います。  以上、お答えとさせていただきます。 ◆木田哲次君 職員定数の問題もあり、財政的な問題もあり、なかなかうんと言っていただけない現状を考えますと、私の方からも前向きに検討していただきたいというふうに思います。文教民生委員会でもまた再度お願いをしたいというふうに考えますので、この項は終わりますけれども、今、私、「町田リサイクル文化センター」というこの冊子を持っております。  実はこの4月、私は東京の町田市に行ってまいりました。そこで、リサイクルと清掃センターの見学を──リサイクルの現状と清掃センターの見学をしてきたわけでございます。人口35万人、約八代市の3倍強の町でございますが、人口が毎年8000人から1万人ふえる地域でございます。そういうところで、このごみ行政がどういうふうに行われているかと。ほとんど空き地のない町でございます。八代市は、眺めればたくさん空き地がございます。余裕のある土地を持っているところと、余裕のないところ、ましてや人口が年に1万人近くふえていく場所でのごみ行政は、八代市なんかに比べると、並み並みならぬ努力が要るだろうというふうに考えるわけでございます。  そこで行われているこのリサイクル文化センターはすごい施設でございました。そらあ八代市の清掃センターとは比較にならないものでございます。単純比較はしてはいけないだろうとは思いますけれども、年間60億円の予算を費やしながらこのリサイクルセンターが運営されております。これにすばらしい事例を見てまいりました。  この焼却させる熱を利用して、いろんな温室がございます。その温室とリサイクルされてきた電気製品等をですね、いろんな原料にしていくための工程に身体障害者の方々がそこでたくさん働いていらっしゃいます。そして余熱を利用した焼き物、そういうところにも、そして集まってくる洋服なんかを修繕しながら、それを安い値段で販売していただくそのシステムの中にも身体障害者の方々が随所で働いていらっしゃいます。  こういった、本当にごみ問題を真剣にとらえて、いろんな方面で知恵を出していっていらっしゃる自治体があるのも事実でございます。こういうものをもっと施策に反映させていかなければいけないと私はお願いをしたいわけでございますが、その裏づけとなる財政となると、お寒い限りでございます。  だから、皆さんの言葉の中に、前向きに検討します、積極的に対応したいと思いますけれども、1年たっても何もできてないというこの状況は、やはり私も理解はできるはずでございます。しかし、理解しているつもりではございますが、ある新聞に「冗漫な答弁 時間の浪費」という、ある「てまり唄」というコラムがございまして、これは八代市議会の一般質問のことがこれに書いてあります。非常におもしろいことが書いてありました。やはり前向きに検討します。だれも後ろ向きに検討する人はいらっしゃらないはずでございます。  そういうことで、やはりこういう言葉の使い方にしたって、今八代にとって一番必要なことに関しては、前向き、積極的だけでは済まされないときがもうそこまで来てるということを御認識をいただきたいというふうに考えるわけでございます。  先ほど、財政的な裏づけ等の面においては、やはり前向きに検討します、と言わなければできない場面もあることは私も認識をしているところでございます。しかし、このリサイクル、分別、ごみ問題、そしてこの産業廃棄物、現存する残灰処理をどうするかということは、積極的に対応だけではもう済まされない、今、こうします、という断言できる強いお気持ちをもって、市長さん、来年の4月まで精いっぱい職責を果たしていただきたいというふうに考えるわけでございます。  以上で終わります。(拍手)          ──────────────────── ○議長(加藤忠昭君) お諮りいたします。  本日の議事はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(加藤忠昭君) 御異議なしと認め、そのように決しました。
     なお、次の会議は明17日定刻に開き、質疑並びに一般質問を続行いたします。  本日は、これにて延会いたします。             (午後2時05分 延会)...